自作自演の誘拐劇
2月10日午後、米アリゾナ州のクーリッジ警察に、手を後ろで縛られ道路の脇に横たわっている男性がいるとの通報があった。警察官らが現場に駆けつけると、そこにはブランドン・ソウルズ(19)と名乗る若い男性が遺棄されており、取り調べに対してソウルズはこう話した。
マスクをした二人組の男に突然頭を殴られたんだ。気を失っている間に車に乗せられ、気付いたらこんな場所に置き去りにされていたんだよ…。
だが、その後の調査で付近の監視カメラにも、ソウルズの体にも、そのような形跡はないことが明らかとなった。
そう、この誘拐事件はすべて自作自演だったのである。
無事解雇されて結果オーライ?
この日、ソウルズはどうしても仕事に行きたくなかったという。行かなくてもいい理由を考えた挙げ句、自身の口にバンダナをねじこみ、革のベルトで手を縛り、誰かの目につくような場所で救助を求めようとしたのである。
当然ながら、虚偽の報告をしたという理由で勤務先のタイヤ会社からは解雇を言い渡された。
仕事に行くのが嫌だったのならば結果オーライなのかもしれないが、「仕事が嫌なら普通にやめればよかったのに」「コロナで失業する人が多いからすぐに代わりは見つかるよ」「頭痛とか食中毒とかもっと簡単な言い訳はできたんじゃない?」「恥ずかしくてこの街にはもう住めないね」などと、この珍事件には首をかしげる人が多いようだ。
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