南極の湖氷から巨大氷山が分離
このたび、南極にある厚さ150メートルの『ブラント棚氷』から巨大な氷山が分離し、その空撮動画が公開され話題となっている。
英南極調査所(BAS)の発表によると、かねてよりハリー研究基地で観測を続けているなかで、昨年11月には「ノース・リフト」と呼ばれる巨大な亀裂が報告されていた。そして、その亀裂はさらに広がり、先月26日の朝、ついに巨大な氷山が切り離されたのだ。
その面積は1270平方キロで、実に米ニューヨーク市を超える大きさ、日本でいうと東京23区の2倍の大きさにもあたるという。
氷山の誕生は自然的なプロセス
いずれは分離するだろうと予測されていたものの、実際にその映像を目の当たりにすると自然の驚異を感じることだろう。幸いにも、同基地に滞在していた12名のスタッフらは、南極の冬入りのため先月初めに退去していたとのことだ。
このような現象が報告されると地球温暖化が影響しているのかと考えられがちだが、ブラント棚氷は定期的に氷山を生み出しているとのことで自然的なプロセスだという。それでも、ここまで大きな氷山が確認されるのは珍しく、今後この氷山がさらに離れていくのか、それとも近くにとどまるのか観測が続けられるとのことだ。
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