金を求めコンゴ国民殺到
新しく金が発見された地へ、金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到する”ゴールドラッシュ”。そんな光景が、このたびコンゴ民主共和国で目撃された。
2月下旬、同国南部キブ州ルヒヒの山で約90%の土壌が金という鉱山が発見され、その噂はたちまちコンゴ中を駆け巡った。そして、我先にと、一攫千金を夢見た国民らが鉱山に殺到したのである。
The moment of washing the dirt and extracting the gold. #Congo pic.twitter.com/7L1V1Clm30
— Ahmad Algohbary (@AhmadAlgohbary) March 2, 2021
シャベルで土を掘り起こしたり素手で土をかき分けたりと千差万別だが、新型コロナが流行するなかでこの光景は三密なんてレベルではない。この動画をみてもおわかりいただけるように、大量の金がザクザクと発掘されることとなったようだ。
禁止令で一攫千金は叶わず
この事態を重く受け止めた州の鉱山大臣であるブルメ・ムヒギルワ氏は、3月1日以降ルヒヒ周辺での採掘作業の禁止を命じた。採掘者、貿易業者、および軍隊のメンバーは、追って通知があるまで鉱山を離れるよう求められ、今後はきちんと当局に登録された鉱夫のみを採掘作業に携わらせるとのことだ。
自然資源が豊富なコンゴでは、このように社会的秩序の乱れが起きやすいというが、国民らの一攫千金は夢のまた夢となってしまったようだ。