家にいながら遭難者を救う!
SNSに上がった写真などから、住所や本名、現在地などを暴き出す「特定」行為。犯罪に利用されがちだが、この執念が他のものに向けられた場合とんでもない威力を発揮するらしい。
今回この「特定」が趣味の人物が、家にいながらとある男性の命の危機を救ったという。
The missing hiker was found alive after spending 6 days alone on Mount St. Helens. Kelsey Watts was there as the Ohio man arrived at the hospital. Tune in to FOX 12 tonight for the latest on his condition.
FOX 12 Oregonさんの投稿 2018年8月15日水曜日
危機に陥ってしまったのは、アメリカ・ロサンゼルス在住のハイカー、ルネ・コンペンさん(46)。
彼はサン・ガブリエル山地で友人とハイキングをしていたというが、午後6時ごろ、友人はコンペンさんとはぐれてしまったという。山火事のせいで山が荒れており、方向を誤った可能性があるからだという。
友人はすぐさま地元保安局に通報したというが、捜索は難航。手がかりとなったのは、友人に送られてきたコンペンさんの最後の写真である。
「携帯の充電も切れかけている」というメールとともに送られてきた、断崖絶壁の山に座っている一枚だった。
******UPDATE – FOUND SAFE******
#LASD has Found the Missing Hiker Safe in the Angeles National ForestLos Angeles…
足が非常に汚れているところから、山火事に巻き込まれた可能性が高いと見て、ロサンゼルス保安局はこの写真をFacebookに投稿し、情報を募っていた。すると、とあるSNSユーザーから突然コンペンさんがいるだろう地図の座標が送られてきた。
そのユーザーは、「私は写真を見て、どこで撮られているのか調べるのが大好きという奇妙な趣味を持ってます。」と自称していたそうだが、保安局はこれを有力情報と見て、座標が示す場所に出動したという。
すると驚くべきことに、コンペンさんがその場所で発見されたのである。軽い怪我をしていたそうだが、命に別状はなかった。
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その後、ロサンゼルス保安局にて、コンペンさんと特定趣味のクオさんという男性が面会。もちろん、この時初めて会ったという。
そこで発見の経緯について、「あなたの靴の下から見えていた背景から、あなたがどこにいるのか大体理解することができました」と語っていた。
クオさんは日頃より、衛星写真をみて山火事の様子を見るのが趣味とのこと。今回、この特技が功を奏したようだ。