観光の再開を見越して?能登市が巨大オブジェを作る
新型コロナウイルスによる経済の打撃を受け、国は各自治体に支援金の配布を開始している。その多くが、地元の産業の支援や、市民の生活支援などに転用されている。
ところが、ある自治体が支援金を元手にこんなものを作り、国内のみならず、海外でも批判を受けているという。
なんと、イカの巨大オブジェ。石川県能登町が制作し、九十九湾にある「イカの駅 つくモール」に置かれることとなった。
こちらのモデルとなったスルメイカは、能登町の特産品。感染拡大を受け、国から支給された2500万円の緊急支援金を使用して設置された。
コロナウイルスが収束したあとの長期的な観点から、ランドマークをつくり観光客を呼び戻すねらいがあるとしている。
国から支給されたのは計8億円とのことだが、一部であるとはいえ賛否両論。中日新聞の取材では、「長い目では集客効果はあるだろうが、医療従事者など支援が必要なところに使う道があったのではないか。」と厳しい声も上がっていた。
このニュースは、英メディア「BBC」「ロイター通信」、米「NY times」「NBC」でも取り上げられ、海外では「めっちゃ笑った」「イカに敬意を払え!」「わたしの街でも警察が支援金でパトカー買ってた(汗)」「すげー金の無駄!」と笑う声が相次いでいた。
こうした救援金の使い道については多くの自治体で指摘されており、佐賀県では支援金を使い、779万円の鐘を購入する計画をたて批判を受けていた。いずれも自治体は”アフターコロナ”を見越したものと説明しているが、風当たりは厳しい。