近年、民泊やバケーションレンタルなど個人間の取引が急増するなかで、騒音や契約違反で近隣住民から苦情が寄せられるなど宿泊者のマナー違反が目立っている。
今回の事故も、そんなルール違反をした若者たちに起きた悲劇である。
別荘のバルコニーが崩れ落ちる
今月8日午後5時30分頃、米カリフォルニア州マリブにあるビーチハウスを訪れていたのは大勢の若者たちだった。この別荘の家主によると、週末にバースデーパーティーを開催したいとの名目で契約者に別荘を貸し出したというが、その別荘のバルコニーが崩れ落ちてしまうという事故が起きてしまうのだ。
Shocking video of the moments a balcony collapses in #Malibu injuring several people. #CBSLA https://t.co/6lEnD4DxkW pic.twitter.com/1dhVsPWhi9
— Mike Rogers (@MikeRogersTV) May 9, 2021
この事故により重傷者2名、そして4名から9名の軽傷者が出たと報じられており、バルコニーにいた若者らの楽しい時間は一瞬にして悲劇に変わってしまった。
契約事項「定員6名」にもかかわらず…
バルコニーの老朽化が原因だったのだろうかと、通常なら家主の責任が問われることになりそうだがそうではなかった。
実は、この別荘を貸し出す際に契約事項には「定員6名」と記載されていたのである。それにもかかわらず、パーティーを開催した契約者は少なくとも26人を別荘に招待しており、そのうち15人が事故当時バルコニーに出ていたというのだ。
別荘で大規模なパーティーが開催されていると近隣住民から連絡を受けた家主は、滞在人数を6人にするよう何度も契約者に電話をかけたという。それは数時間に及んだというが、電話を切った直後にこの事故が起きてしまったようだ。
今回の件においては「家主は契約者を訴えられる」「契約書が存在することを願う」「こういうルール違反が目立つ」と家主に対する同情の声が上がっているが、現場をみた消防隊によると別荘は住める状況にはないという。今後、さらなる調査がおこなわれ、事故の原因が明らかになることだろう。