エナジードリンクの飲みすぎで心臓発作
このほど、イギリス在住の男性リー・カメンさん(55)がエナジードリンクを飲み続けたことで自身に起きた悲劇を世間に伝えるとともに、特に低年齢の子供たちの過剰摂取にも注意喚起を促している。
Heart attack survivor who had 12 energy drinks a day aims to ban sales to kids https://t.co/ffOKNEGdEr pic.twitter.com/phDnb2IiIl
— New York Post (@nypost) June 21, 2021
2017年、リーさんは49歳のときに心臓発作を起こしたという。お酒も飲まずタバコも吸わないリーさんだったが、当時は仕事が忙しく頑張って乗り切るためにレッドブルやモンスターのエナジードリンクをスーパーで箱買いしていた。水の代わりにエナジードリンクを飲んでいたというリーさんは、1日8本から12本のドリンクを毎日飲み干し、そんな生活が1年ほど続いていたようだ。
そして、心臓発作を起こした後に医師から告げられたのは、エナジードリンクの過剰摂取が原因であるという事実だった。
カフェイン量の多さに驚き
心臓の血管を広げるためにステントを入れ、この先一生薬を飲む生活を続けなければならないというリーさんの後悔ははかりしれない。エナジードリンクが体に害を及ぼす可能性のある飲み物だという認識はこれっぽっちもなかったというが、今は自身の経験をもとに子供たちがエナジードリンクを購入することができないよう呼びかけている。
そのきっかけは、リーさんの娘さんが学校帰りにエナジードリンクを購入してきたことだった。スーパーでは子供にエナジードリンクを販売していないというが、たとえ販売しても法律違反になることはない。誰でも手軽に購入できるエナジードリンクを16歳未満の子供に販売しないよう、リーさんは強く訴えかけている。
ガイドラインによると、12〜18歳の子供が1日に100mgを超えるカフェインを摂取しないよう推奨しているというが、これはコーヒー1杯に含まれる量とほぼ同じである。しかし、エナジードリンクには1缶あたり最大500mgのカフェインが含まれているといい、カフェインの過剰摂取となってしまうのは一目瞭然だ。
とはいえ、エナジードリンクにはお世話になっている人も多く「適量を守ればいいのでは」「エナジードリンクを飲まないとダメっていう人は多いはず」「1日12本は明らかに飲みすぎ」「カフェイン量がそんなに多いなんて知らなかった」などと様々な声が寄せられている。子供が口にするものの危険性については親がしっかり監視する必要があるのは当然だが、それとともに自身の健康管理についても今一度見直したいものだ。