緑のラベルで勘違いか?
海外ではパロディ商品なるものが数多く発売しているが、ときに買い間違いを招いてしまうことも。それにより、今回のような大問題に発展することもあるようだ。
Howler Brewing Company has been banned from advertising its chocolate milk stout after a complaint from a concerned parent. https://t.co/OMxl1E5bPt
— Marketing 101 (@Marketing101__) August 16, 2021
問題になったのは、オーストラリアで発売されたチョコレートミルク味のビール。この甘い味から、ネスレが発売する飲み物「ミロ」にそっくりなラベルに作ったと言う。
販売元はハウラー・ブリューイング・カンパニーという酒造会社で、製造後すぐに地元スーパーに流通していたという。
ところが今年5月、一人の親から「子供がミロと間違えて飲んでしまった」と苦情が入り、大きな問題に。
酒類広告の自主規制団体「ABAC」が調査を行い、子供向けのソフトドリンクと誤認するデザインは広告規制に反すると判断。これに関して、オーストラリアのメディア「7News」に対しこのように述べている。
「パッケージにはミロと同じラベルレイアウト、テキスト、色を使用しており、未成年者に強く訴求したり、ノンアルコール飲料と混同する恐れがあると結論づけました。」
警告をしたというが、販売会社はABACに加盟していなかったため、この問題はのちのビクトリア州の賭博及び酒類規制委員会に照会されたという。これにより、未成年者への飲酒を防止するガイドラインに抵触していたことが発覚した。
現在、ハウラー・ブリューイング・カンパニーには広告を取り下げるよう命じる禁止通知が発行されており、これに従わない場合、約220万円(2万ドル)の罰金が科せられるという。