まさかのスペルミスで偽造が判明
先日、ブラジルでワクチンを5回接種した男性のニュースをお伝えしたが、ワクチン接種が完了し、証明書を提示すると隔離期間が免除される国もある。ハワイもそのひとつなのだが、ワクチン接種が完了していないにもかかわらず偽ワクチンパスポートを使用して隔離期間を免れ、ハワイ旅行を満喫しようとした米国人の女性が逮捕されるという事件が起きた。
米イリノイ州オークローン在住のクロエ・ムロザック(24)は、8月23日にサウスウェスト航空でオアフ島へに到着。そして、彼女はそのまま空港を後にしたのだが、そこにすでに捜査の手は伸びていたようだ。
一体なぜこのワクチンパスポートが偽物だと気付かれてしまったのだろうか。
Illinois woman arrested for using fake vaccine card to travel to Hawaii https://t.co/F1tmT3rdVa pic.twitter.com/bDEZ60smsR
— New York Post (@nypost) September 1, 2021
手書きで書かれたこのワクチンパスポートには、彼女がモデルナ製ワクチンを接種したことが記録されている。しかし、「Moderna」というスペルを誤って「Maderna」と記入してしまっているのだ。
偽ワクチンパスポートでハワイを満喫し逮捕
書き慣れた医療従事者やスタッフでは絶対に起きないであろうスペルミス。それに加えて、彼女がイリノイ州在住だったにもかかわらず、接種会場がデラウェア州になっていたことも不審な点として目をつけられたようだ。
彼女がオアフ島に到着したときには、すでにこの偽ワクチンパスポートの詳細は捜査の対象となっていたそうで、当局が州の医療記録を確認したところ接種記録はなかったそうだ。そして28日、ハワイ旅行を満喫し再び帰路につくためにダニエル・K・イノウエ国際空港に姿を現したところを逮捕されることとなった。
ワクチン接種記録改ざんの罪で勾留され、保釈金は2000ドル(約22万円)に設定されているというが、どうやらハワイではこの手の事件は初めてではないという。以前のように気軽に海外旅行をすることはできなくなってしまったが、決められたルールはしっかりと守りながら安全に旅行できる日が来ることを願いたいものだ。
参照元:Twitter、HawaiiNewsNow