16歳の少女がまるで50歳のように…
かつて美少女コンテストにも出場したことのあるフィリピン・コタバト州アラカン在住のライゼル・カラゴさん(16)は、本来ならば楽しいはずの日々を送っていただろう。
しかし、今から約2年前、まだ14歳だった彼女の身体に異変が起きてしまったという。突然、全身に発疹ができたかと思うとその数日後には皮膚のシワに気付いたという。触ると痛みがあり、発疹が赤みを帯びてきたため診察を受けると、虫刺されだと薬を処方されたというが、それは何の効果もなかった。
そして、そんなライゼルさんの皮膚にはシワがどんどん増え続け、わずか2年の間にまるで50歳のような外見になってしまったのである。
稀な遺伝子異常「早老症」の疑い
ライゼルさんはすっかり変わってしまった自身の外見を悲観しており、友人らと遊ぶこともなくなってしまったという。体にフィットした服を着ることをやめ、シワやたるんだ体型を隠せるように長袖のゆったりとした服を着るようになった。
しかし、今回フィリピンのテレビ番組で取り上げられ、制作チームが彼女を内分泌専門医のジェームス・ヤング博士のもとへ連れて行ったことをきっかけに早老症ではないかと診断されたのである。ライゼルさんの場合は思春期を過ぎる頃より急速に老化が進んでいるために、ウェルナー症候群が疑われているが検査結果はまだ届いていないとのことだ。
稀な遺伝子疾患のために根治は難しいかもしれないが、以前中国では早老症の女性が整形手術を受けたことで人生が激変したという出来事もあった。
ライゼルさんは料理をすることが得意で、将来はシェフになりたいと夢を実現するために前向きに生きようとしており、家族もそんな娘を全力でサポートしている。
このニュースには「自分の人生に不平不満ばっかり言っていたけどこの動画を見たらどんなに恵まれているのかわかった」「夢をあきらめないで頑張って」「楽しい10代を送るはずだったのに本当に悲しい」「この年齢は見た目の美しさは重要だからつらいだろうな…」と様々な声が寄せられているが、何らかの治療法が見つかり、ライゼルさんが以前のような笑顔を取り戻せる日が来ることを願わずにはいられない。