細身の女性隊員が救助に抜擢
10月7日、米ニューヨーク州北部アルスター郡にあるミネワスカ州立公園保護区を12歳になる愛犬”ライザ”とハイキングしていた女性だが、突如ライザの姿が見えなくなったという。
辺りを探してみるとライザは岩の隙間に転落しており、鳴き声だけが聞こえる状態だった。飼い主の女性は、すぐさま公園関係者に連絡をしたが、救助は翌日に持ち越されることとなった。
その後もあまりの隙間の狭さに救助活動は難航し、洞窟救助を専門とするボランティアグループが現場へ駆けつけたところ、最終的に12日、5日ぶりにライザは無事救助されたのである。
ライザを救助する大役に抜擢されたのは、チームで一番細身であるジェシカ・ヴァン・オードさんだった。
当然ながら大柄な男性ではその隙間に入ることができず、唯一ジェシカさんだけがなんとか入り込むことに成功したからだ。ジェシカさんが約12メートル下に降りるとしっかりと立つことができ、ヘルメットをかぶっていても必要に応じて向きも変えることができたという。そして、そこでライザを発見することができたとのことだ。
5日ぶりに無事救助される
怯えているであろうライザを驚かさないように慎重に救助作業に乗り出したジェシカさんは、他の隊員の助けを借りソーセージを使ってライザを無事救助することができた。5日間も飲まず食わずだったライザはきっとお腹をすかせていたことだろう。想像されていた以上に元気な様子をみせるライザが、無事飼い主さんのもとへ戻ることができたのは何よりだ。
今回の件が報道されると、救助隊への感謝の声とともに飼い主の無責任さを非難する声も多く見受けられた。いつどこにこのような裂け目があるか想定することは難しく、このような場所では動物にはリードをつけることを徹底するよう、救助隊は強く呼びかけている。
参照元:YouTube、NewYorkPost