今月の7日、ニューヨークタイムズスクエアの巨大広告に「私の娘とデートして!」と広告を掲載した母親が話題となっている。
広告を掲載したのはベス・デイビスさん。30歳になるモリー・デイビスさんの母親だ。
一見、大金持ちで過保護な親の困った行動のように思えるが、実際は全く違う動機のようだ。母親のベスさんは長年、骨の癌に侵されており娘の幸せを願うあまりこの広告出稿に至ったとのこと。
思春期の娘さんであれば、「ママやめてよ!干渉しないで!!」と激怒されるような行動であるが、動画を見る限りモリーさんも至って冷静なようだ。
モリーさんも、とても素直そうで魅力的な女性である。いざデート、となると母親がついてきかねない懸念はありそうだが。
なお、この広告の出稿費は出会い系アプリの“Wingman”によって資金提供されたとのこと。“Wingman”は本人以外の友人などが代理で登録してで恋人探しをしてくれる仲人的マッチングアプリで、今回の件はアプリのPRとして出稿に至った模様である。
「過干渉すぎる!」という声もある一方、「これこそ母の愛だ!」「神はこのお母さんと娘を祝福するだろう」といった肯定的な声も多い。
個人主義的で親との関係もドライな印象のあるアメリカだが、こういった親子関係もあるということが分かり新鮮であった。
いずれにせよ、モリーさんの幸せと、母親のベスさんの一日も長い健康を祈りたい。