日本一桜の開花が早いことで有名な『河津桜』
日本の春を象徴する桜の開花予想は温暖な九州地方でも3月下旬頃、そして北海道では5月にさしかかることもある。
そんななか静岡県賀茂郡の河津(かわづ)では、2月に桜をお目にかかれる。この辺りでみられる『河津桜』は日本一開花が早いことで知られているのだ。
早咲きの桜、河津桜が今週満開に!
そして今週、河津桜がピークを迎えた。河津駅から続く3kmの並木道は鮮やかなピンク色に染められ2月だというのに春の訪れを感じることができる。
もともと河津桜は早咲きの桜として知られているが、それに伊豆地方の温暖な気候が加わり日本一桜の開花の早い地域となったのである。そしてこの『河津桜』は河津町でしかみることができない貴重な桜となっていることも話題性を高めている。
2月になると河津町が『河津桜まつり』で盛り上がる!
毎年桜がピークとなるこの時期になると河津町では『河津桜まつり』が1ヶ月間開催される。
日本にある桜の約8割は『ソメイヨシノ』で開花期間は約1週間である。たしかにお花見を予定していた週末に雨が降ってしまうと翌週にお花見をすることはほぼ不可能だ。
しかし『河津桜』は開花期間が1ヶ月もあるのだ。早咲きの桜『カンヒザクラ』と遅咲きの桜『オオシマザクラ』をかけ合わせているためにこのような長期間の開花が可能になったのではないかといわれている。河津桜は例年2月上旬に咲き始めるが3月上旬まで楽しむことができるのである。
1ヶ月で200万人の人出となる『河津桜まつり』は3月10日まで開催中!
今年は2月10日から3月10日にかけて開催されている『河津桜まつり』。地域の特産物や海産物が販売されたり18時~21時にかけてはライトアップも行われている。
当然日本で1番早く桜がみられる場所とあって日本だけではなく海外からの観光客の姿も絶えない。ここ数年で知名度を一気に上げた『河津桜』をひと目みようと、1ヶ月間で約200万人の人出となるというのだからその注目度は高い。
この時期にひと足早くお花見ができるなんてこのうえない贅沢だ。年々客足も増えているため混雑が予想されるが、この2月に満開になる貴重な『河津桜』をみるなら今がチャンスだ。