猫を救助するはずが自分が救助される
木の上に登った猫が降りられなくなった様子を目の当たりにしたら、あなたは一体どんな行動に出るだろうか。
動物保護団体に連絡を入れることもできたはずだが、心優しい17歳の少年は考えるよりも先に体が動いてしまったのだろう。自分の飼い猫ではないものの、その猫を助けようと木の上に登っていったのだが、なんと降りられなくなってしまったという。
3月5日午後4時37分、米インディアナ州インディアナポリス、スプリングミルロードにあるホリデーパークに、要請を受けた救助隊が駆けつけるという出来事が起きた。
パークには大きな木があり、見上げると高さ約10メートル付近に17歳のオーウェン君が取り残されていたのだ。木の上から降りられなくなった猫をそのまま放置することはできなかったオーウェン君は、猫を救助するためにこの木を登った。登るのにはまったく問題がなかったようだが、降りるとなるとちょっと勝手が違ったのだろうか、よじ登った場所から位置を変えることができなくなってしまったのである。
その後、約1時間ほどかけて無事救助されたというオーウェン君には、擦り傷はあったものの大きな怪我などはみられなかったようでなによりだ。
一方で、猫のほうはこの騒ぎを客観的に見ていたようで、その間に木から降りようと努力などはしていなかったという。のちに、この猫の飼い主だという21歳の女性は、猫を救助してもらうために民間企業に依頼をしたといい、理由は不明だがオーウェン君とともに救助はしてもらえなかったようだ。