ライオンが隠れていると通報
今月、ケニア山国立公園近くのキニャナ村にある農場で働く従業員からケニア野生動物局「ケニア・ワイルドライフ・サービス」にこんな通報が寄せられた。
「ライオンが垣根に隠れている!」
野生動物担当管3人が現場に駆けつけるとそこには確かに茂みの中に隠れたライオンの姿があったという。周辺では家畜の被害も何件も報告されており、そのため彼らは慎重に様子をうかがっていた。そして、そのライオンに少し近づいてみたところとんでもない事実が発覚したのだ。
Kindly call our hotline/Toll Free number 0800 597 000 for assistance & reporting of any wildlife emergency
We also urge the residents of Meru to Zuru Meru National Park & enjoy the magnificent wildlife the park has to offer such as Lions, the endangered Grevy’s Zebra & many more pic.twitter.com/OKb6uTNTN3
— Kenya Wildlife Service (@kwskenya) May 5, 2022
垣根に隠れていたライオン…ではなく、ライオンの柄が印刷されたバッグが置かれていたのである。
アボカドの種を乾燥から防ぐために…
実は、この農場所有者の女性がアボカドの種を乾燥から防ぐために苗木をバッグの中に入れていたといい、そのバッグにライオンの柄がデザインがされていたというわけだ。
女性は外出から帰宅するとライオンの目撃情報のことを告げられ、すぐさま自宅へ避難したためにまさか自分が置いていたバッグがこんな騒動を起こしているなんて思いもよらなかっただろう。
なんとも人騒がせな事件だが、近くで確認するのにはあまりにも危険だっただけに遠目で見間違ってしまったのも無理はないのかもしれない。