クリストファー・ロイドとマイケル・J・フォックスの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」コンビが抱き合う姿にファン感涙

カルチャー

SF映画の金字塔”BTTF”名コンビ、久々の再会

アメリカ・東海岸最大級のポップカルチャーイベント”NewYork Comic Con 2022”(以下NYCC2022)は、10月6日から9日にかけて3年振りに行われた。ここで実現した感動の再会が話題である。

再会を果たしたのは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作(以下、BTTF)でエメット・ブラウン博士とマーティ・マクフライを演じたクリストファー・ロイドとマイケル・J・フォックスの二人。金字塔のSF映画の公開からは37年が経過している。

この伝説的な二人の俳優が久々に再会したのは、10月8日にジャビッツ・センターで開催されたイベント。パネルディスカッションで古き良き時代を語り合う二人の姿に大勢のファン達は涙を浮かべたという。

「この映画(BTTF)で一番良かったのは、クリスと一緒に仕事ができたことだ。」

と、61歳のフォックスは83歳になったロイドについて語った。
フォックスはロイドの事を「天才」「博覧強記」と呼んで、二人の間には化学反応のような相通じるものがあった、とも語った。NYCC2022のステージに登場したフォックスは、歩行が困難になり動作も緩慢になっている。たが、それでも明るい表情を崩さずロイドと語りあった。

ご存じの方も多いと思うが、彼は1990年頃(『BTTF PART3』の撮影中)から身体の不調が見られるようになり、30歳の時にパーキンソン病と診断された。1998年に病気を公表し、2000年には俳優活動から一時退いた。その後、2004年頃から徐々に表舞台での活動を再開していたが、2020年11月に出版された回顧録「No Time Like the Future」において、パーキンソン病の影響による記憶力の低下から二度目の俳優引退を表明している。


名コンビの再会に涙する人々

往年のファン達はこの再会に沢山のコメントを寄せた。

「ロイドと抱き合う姿に感涙した。病をものともせず明るく振る舞うフォックスの姿には勇気づけられた」

「私の義父は長年パーキンソン病と闘い、数ヶ月前に亡くなった。残酷なことだ。でもフォックスの努力と決意と勇気に涙しました。彼に多大なる敬意を表します」

「マイケル・J・フォックスの”こんな姿を見て悲しい”と言う人がいるけど、彼がまだ生きていて戦っていて、ユーモアがあって、またNYCCに参加できるなんて、本当にうれしい。彼がまだここにいる限り、悲しいなんてことはないよ」

「1985年に10代だったなら、マイケル・J・フォックスは一番の人気者だったことを皆知ってる。『BTTF』のマーティ・マクフライは、映画史上最もクールなティーンエイジャーだ」

「マイケル・J・フォックスがクリストファー・ロイドをこうやって抱きしめる姿は、とても美しい」

昨年、二度目の俳優業引退を発表したフォックスは、『死を恐れてはいない』と語っている。

「治療法については、私は実に単刀直入です。私が生きている間にパーキンソン病から解放されるかと聞かれたら、『私の年齢は60歳を超えてる。今の医学ではもう難しいかな』と答えてる。」

「私は純粋にハッピーな男なのさ。いつも頭の中で病気のことを考えているわけでもない。死を恐れているわけでもない。まったくね」

イベントではその後、自身の健康状態や自身が設立したパーキンソン病最大の基金であるマイケル・J・フォックス財団について簡単に紹介した。そして今年、長年の映画界への貢献とパーキンソン病治療支援への取り組みが評価され、アカデミー賞のジーン・ハーショルト友愛賞が彼に授与されることとなっている。

参照元:NewYorkPostTwitterマイケル・J・フォックス財団

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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