絶体絶命のなか、石を投げて男児を救う
このほど、東アフリカに位置するウガンダ共和国で、2歳の男の子がカバに襲われるという事件が起きた。大きな口を開けたカバにそのまま丸呑みされてしまうのかと誰もが諦めたその時、近くにいた男性のある行動により男児は生きたまま吐き出されたというのである。
A 2-year-old boy was swallowed whole and spit out by a hippopotamus‼️😳 pic.twitter.com/Fl7XPOaWBQ
— Daily Loud (@DailyLoud) December 17, 2022
報道によると、この日、ポール・イガ君(2)はウガンダ西部にあるエドワード湖の湖畔から800ヤード(約730メートル)ほど離れた自宅近くで遊んでいたという。しかし、そこに突然現れたカバが、ポール君の頭部から体半分を口の中に入れてしまったのだ。
この一瞬の出来事に、もはや為す術もなく誰もがその一部始終をただ見ていただけだったに違いない。しかし、地元住民の男性はすかさず石を拾ってカバに投げつけたのだ。
野生動物の危険性を警告
すると、驚いたカバは口からポール君を吐き出したのである。救出されたポール君は怪我の治療のために近くの診療所を訪れ、念のため大きな病院で狂犬病のワクチンを接種したというが、その後退院し家族のもとへ帰ることができたという。
一見、大人しそうにみえるカバだが、実は身の危険を感じると攻撃的になり、自分と湖や川の間に誰かが立っている場合には特に攻撃的になるそうだ。咬む力はライオンの3倍、人間の10倍あり、またその巨体にもかかわらず、時速20kmで短距離を移動できるという。
ウガンダ警察は「エドワード湖から迷い出たカバが幼い子供を襲ったこのような事件は初めてのことです」と声明を出しており、周辺住民には野生動物がいかに危険であるかについてさらなる注意喚起を促している。
参照元:Twitter、The Telegraph