昨年12月下旬、クリスマスに浮かれるアメリカ・マイアミ国際空港。この空港の乗り継ぎブースで、子供を見失ったことに気づいた母親がパニック状態に陥り空港職員とやり取りの末に大暴れ、トナカイのツノを頭に付けた職員に機材を投げつける、という騒動が起こっていた。
その様子はCBSニュース等で報道され全米の話題となったようだ。
二児の母親であるカミラ・マクミリー(25歳)はニューヨークへの乗り継ぎ便のチェックイン中に子供たちとはぐれたことに気が付いた。彼女はそれに気が付くとパニック状態に陥り、「うちの子たちを捜せ!」と叫び暴れ出したという。
映像では、彼女が周辺の空港機材類をメチャクチャに壊し暴れまわる姿が写っている。そして、クリスマスの時期用にトナカイのカチューシャをつけた空港職員が彼女をなだめようと近づいたが、彼は大型ディスプレイを投げつられてしまう。
アメリカ版GOZILLAもかくや、という暴れっぷりだ。溢れ出る母性がよろしくない方向に炸裂してしまった様子で、クリスマスの浮かれ気分を演出していたトナカイカチューシャの職員さんには誠に気の毒と言うほかはない。
彼女は税関と国境警備隊によって拘束され、地元警察に引き渡された。この暴挙によって、空港に1万ドル(約130万円)の損害が生じたという。暴行、犯罪的いたずら、無秩序な行動の罪で起訴される予定でいまだ留置場に拘留されているという。
このお母さんもいい大人の年齢、行動の責任は自身で償っていただく必要がある。しかし、楽しいクリスマスの時期に空港に残された二人のお子さんの心はいかばかりだっただろうか。怒りに任せた軽率な行動は切に慎みたいものである。