13歳選手の代わりに22歳コーチが出場
先月21日、米バージニア州ポーツマスのチャーチランド高校の女子バスケットボールチームは、対するナンセモンド・リバーと試合を繰り広げていたのだが、そこで起きた前代未聞の出来事が物議を醸すこととなった。
それは、JV戦で起きたという。
高校のスポーツでは主に”Varsity”と呼ばれるチームの下に”Junior Varsity(JV)”と呼ばれる2軍チームがあり、JVには主に高校1年生や2年生が属していることが多い。今回もJV戦には14歳や15歳の少女たちが出場していたようだが、チャーチランド高校では22歳の選手が出場していたというのだ。
背番号1番のユニフォームを着用して試合に出場したのはアリーシャ・ボイキンスという女性だが、実は彼女、JVチームのアシスタントコーチだったというのだ。この日、他のクラブチームの試合のために欠場していた13歳の選手の代わりに試合に出場したボイキンスは、レイアップシュートやフリースローで活躍し勝利に貢献したのである。
コーチは解雇されチームはシーズン終了
しかし、その後の調査がおこなわれ、ポーツマス公立学校の広報担当者は、チャーチランド関係者と両親との話し合いの結果、VarsityとJV共に女子チームはシーズンを継続しないことを決めたと発表した。また、ボイキンスは同校の職員ではなくなったと伝えられるとともに、今回の件を黙認していたVarsityとJVの両ヘッドコーチも解雇されたという。
自分の知らないところで勝手に試合に出場されてしまった13歳選手の父親はこう話している。
まさかこんなことが起きていたなんて信じられません。コーチは子供たちに誠実さとかそういうものを教えるものだと思っているのでただただショックです。娘は同校にはもう通いたくないと話しています。
今回の件の一番の被害者は同チームに所属する少女たちだろう。試合に勝つために日頃から練習に取り組んでいた彼女らにとって、コーチの不祥事でシーズンを終えることになるなんてあまりにも辛すぎる結末である。
参照元:YouTube、Yahoo!sports