230人以上のひ孫を持つケンタッキー州の女性
アメリカ・ケンタッキー州に住む98歳の女性の家族写真が話題となっている。
それは老人ホームに入居しているメーデル・テイラー・ホーキンスさんが、生後7週間になるザヴィア・ウィテカーちゃんを嬉しそうに抱きかかえているもの。
その周りを囲むのは4人の世代が異なる女性達。左からメーデルさんの娘、孫、ひ孫、玄孫(やしゃご)である。
そして、この赤ちゃんは玄孫であるジェイスリン・ウィルソンさんの娘、つまりメーデルさんのの”ひひひ孫”(”来孫=らいそん”という)ということになる。そう、この場にいるのは血のつながった6世代の女性達なのである。
この写真は先月25日に、『(生きている)6世代』とキャプションを付けてメーデルさんの孫娘であるグレイシー・スノー・ハウエルさんが彼女のFacebookアカウントで公開したもの。
6世代の女性達が集ったこの写真は、FacebookやTwitterなど、他の多くのソーシャルメディアユーザーにシェアされ話題となった。
どの世代も19歳前後で出産を経験
写真に写る一族の女性のほとんどは、現在ケンタッキー州外に住んでいるため一堂に会するにはスケジュールの調整が非常に困難だという。
今回の訪問も、全員女性になったのはたまたまのことだそうだ。
娘のスノーさん(77歳)はオハイオ州フェアボーンに、孫のハウエルさん(58歳)はサウスカロライナ州マートルビーチに、ひ孫のレドフォード(39歳)はサウスカロライナ州アンダーソンに拠点を置いているという。
不思議なことにメーデルさんの女系子孫はいずれも19歳前後で出産している。世代を超えたこの特徴が、6世代邂逅を実現させた訳だ。
メイデルさん自身は、わずか16歳で50歳の夫の後妻に入った。夫にはすでに10人の連れ子がいたという。しかし結婚後、夫との間にさらに13人もの子供を授かった。
「私は母が文句を言うのを聞いたことがない。」
と娘のハウエルさんは語る。彼女はこの偉大な母の献身的な働きぶりが、家族の他の女性たちの礎になったと信じているという。
「彼女はよく “一生懸命に働くことだけが人生を前進させてくれる”と言っていた。」
と振り返る。
メイデルさん義理の娘が作成した家系図によると、ホーキンスさんの子孫すべてを集計すると、総計623人もの人数に上るという。一族の他の玄孫の一人も今後出産が予定されており、彼女は今から次の”ひひひ孫”の誕生後に会うことを望んでいるとのことだ。
激動の人生の終盤、自分の血を引く5世代もの女性たちに囲まれる彼女の顔からは何とも言えない充実感が伺われる。その佇まいには神々しささえ感じられるようだ。彼女が記念すべき次の誕生日を迎え、99歳となるのは7月19日の予定である。