ドナルド・トランプ、馬車のスピード違反で検挙された18代大統領以来147年ぶりの逮捕劇となるか?

事件

トランプ前大統領、起訴される

“TUMP INDICTED” (トランプ氏起訴される)

3月30日、この一報が全米に衝撃を与えた。トランプ前米大統領は元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料支払い指示容疑を巡り、ニューヨーク州の大陪審に起訴されたと報じられている。

大統領経験者が手錠をかけられることになるのは、1876年に第18代大統領ユリシーズ・S・グラントが馬車でスピード違反をして捕まったとき以来となるという。(ちなみに“起訴”は大統領経験者としてはトランプ前米大統領が初となる。)

逮捕寸前の大統領は過去にも

第18代大統領ユリシーズ・S・グラントは「悪名高いスピード狂」として知られていた。彼は、捕まったとき自分がスピードを出しすぎていることに気づかなかったと主張したそうだ。もちろんこの時代にはスピードメーターなどはない。しかし彼が馬車の速度を出しすぎで捕まったのはこれが2度目で、最終的に20ドルの罰金を払って自由の身になったそうだ。

さらに、第37代大統領リチャード・ニクソン氏も1972年のウォーターゲート事件で逮捕される寸前までいったことはご存じの方も多いだろう。この事件は、ニクソン氏がワシントンDCの民主党全国委員会本部への不法侵入および盗聴に関与したとされる事件である。
当時の最高裁は、大統領執務室で行われた録音を政府の調査官に渡すべきとの判決を下し、下院は1973年にニクソン氏を司法妨害、権力乱用、議会侮辱で訴えた。しかし、副大統領ジェラルド・フォード氏は、“国家の結束”を理由にニクソン氏に恩赦を与え逮捕は免れた。

今回の件は、起訴状が封印されたままであるため具体的な起訴内容は明確ではない。しかし、トランプ前大統領は口止め料支払い指示容疑を含んだビジネス詐欺に関連する30件以上の起訴要因に直面しているとCNNは報じている。

来年、共和党の候補者となる最有力候補のトランプ前大統領はいまだ根強い支持層を持っている。今回の起訴内容について、「完全に無実」であると述べていて、この起訴は政治的動機によるものとして告発を退けるとしている。今後事態がどう展開するかは想像もつかないのが現状である。

起訴に続き、来週火曜日にはトランプ前大統領が出廷する予定であるという。続報を待ちたい。

参照元:dailymailtwitterwikipedia

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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