29歳女性が出生証明書を偽造して高校に入学
いま、ある韓国人女性が、米ニュージャージー州の高校に入学するために出生証明書を偽造したとして罪に問われている。女性は実年齢が29歳だったにもかかわらず、16歳になりすまして入学しており、この衝撃的な事件は国際的なニュースとして報じられることとなった。
今年1月、米国に居住するこの女性は、ニュージャージー州ニューブランズウィック高校に入学し、16歳の少女として振る舞っていたという。だが、職員が出生証明書が偽造されていることを発見、また生徒らからも女性の奇妙な行動に対して複数の報告を受けたことで、女性の嘘が明らかとなった。
女性の弁護士は法廷でこう述べた。
いかなる時も、誰も、どの生徒も危険にさらされることはなく、この事件全体は、依頼人が安全で歓迎される場所、そして彼女が懐かしく振り返る環境に戻りたいということであり、それ以上のことはない。
また、女性は離婚騒動後であり、家族全員が韓国にいたために周囲にサポートしてくれる人がおらず、孤独がゆえに混乱を引き起こしてしまったこと、そして高校時代の思い出や懐かしい雰囲気に浸りたかっただけで、誰かを傷つけるつもりはなかったことを主張している。
孤立していた女性に同情する声も
女性の外見は若々しく、当初は高校の職員も他の10代の生徒もうまく騙すことができていたというが、のちの書類審査過程や、彼女が遊びに誘った他の生徒に対する奇妙な態度により、周囲から疑惑の目を向けられることになった。その結果、入学からわずか4日後には公文書を偽造した疑いで逮捕、そして起訴されたのである。
わずか数日間だったにもかかわらず、そのあいだに多くの生徒が女性と個人情報を共有しており、生徒らは不安や恐怖を感じているという。「もう30にもなるのに社会に出る変わりに孤独と言うとか全部言い訳にしか聞こえない」「彼女にはメンタルヘルプが必要」「いろいろな意味で悲しい事件、彼女が友達を見つけられたらいいけど」「他国からやってきて孤独を抱えていた彼女を可哀想におもう」などと様々な意見があるが、彼女の犯した罪を責める声がある一方で、同情する声も多く上がっているようだ。