見逃し三振のはずが試合は終わっていなかった
5月27日、米ニューヨークで開催された高校野球の優勝決定戦が、最悪の形で幕を閉じたと話題となっている。
最終回の7回裏を5対4で迎え、1点を追う形となっていたチームは、ツーアウトとなりながらもまだ、ニ塁、三塁にランナーを置いた状態だった。だが、打者は見逃し三振。相手チームのバッテリーは喜んで抱き合い、また、チームメイトらもマウンドのピッチャーに駆け寄り、フィールドは歓喜の渦に包まれた。
しかし、その裏で、見逃し三振したはずの打者、そして、二塁、三塁にいた選手らは全力でベースを駆け抜けていくのだ。
Championship ends with two runs scoring on a dropped strike three while the other team is celebrating thinking they won.
Brutal pic.twitter.com/zL8eBsxMvS
— Jomboy Media (@JomboyMedia) May 28, 2023
実は、動画でも確認できるが、捕手はボールを捕球できておらず、少し前にこぼしていたのだ。いわゆる”振り逃げ”となるわけだが、ここで捕手は打者にタッチするか一塁に投げてアウトにする必要があったのだが、それをしていなかったため試合は終了していなかったのである。
唯一、二塁手だけが状況を飲み込みチームメイトらに懸命に訴えかけていたが、その声は届かなかった。そして、勝利を喜んでいる間に、選手らは続々とホームインし、サヨナラ逆転勝ちという展開になったのだ。
この動画が拡散されると「こんな最悪な結末ある?」「悲劇だ」「両チームとも同じユニフォームで混乱する」「二塁手は気付いてたよ」「ルールを忘れてしまったのか」などと様々な声が寄せられているが、審判からこのルールを説明され、まさに天国から地獄へと突き落とされてしまったチームにとって、これ以上にない苦い思い出となってしまったことだろう。
参照元:Twitter、Yahoo!Sports