先月、TikTokで公開された『鳩』の動画が話題だ。
奇妙な体と長い足を持つ奇妙な鳩が歩く様子の動画は、現時点で1,860万回以上再生されている。
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動画では、胸が大きく膨らんでいて長く大きな足を持つ鳩がぴょこぴょこと歩く様子が捉えられている。
「ミュータント?」「生成AIで作られたフェイク動画か!?」と話題を呼び瞬く間に拡散された。
実はこの鳩は“イングリッシュ・ポーター”といい、家畜化されたカワラバト(Columba livia)の一種であるという。通常の鳩と比べて、大きな体躯と長い足、空気で膨らんだ胸(素嚢)が特徴である。その特異な外見から主に観賞用として育成さてきた歴史があり、発祥は分かっていないもののヨーロッパでは少なくとも400年以上は育成されているという。
何世紀にもわたる品種改良によって生まれたその姿は、鳩界の「スーパーモデル」とも呼ばれているとかいないとか。
動画には、
「ステージ3のハトポケモンが進化した」「トレンチコートのように膨らんだ胸の下にいるのは、間違いなく別のハトだ」「私が記憶を頼りにハトを描いたらこんな感じかも」「これは鳥ではない」「アニメみたいな体格のハトだね」
と、その異形に驚くコメントが並ぶ。
街を歩いていてこんな鳩に出会ったら、とんでもなくびっくりすること確実である。しかし観賞用として交配を繰り返した末のこの姿には、少々悲しみが漂ってもいる。
以前、当サイトedamame.では人工的な交配を続けた結果、異常だらけのフレンチブルドッグという記事を投稿させて頂いているが、今回の異形の鳩の姿も、観賞用のために交配を続けることの是非を感じさせるものでもあった。