父の日イベントにストリッパーを雇った市長
今年の父の日からすでに2ヶ月ほど経過し、私たちのほどんとはすでにその日のことを忘れてしまっているだろう。しかし、メキシコのチアパス州にある町、フエヘタンに住む男性たちは、きっとその日のことを一生覚えているかもしれない。
その理由は、マヌエル・アンヘル・ビジャロボス市長がおこなったサプライズで、男性有権者をもてなすために、父の日イベントにストリッパーを呼び寄せたからだ。
父の日の前にネット上に投稿されたポスターによると、6月17日に地元の講堂で開催される「ショー、サプライズ、プレゼント」の特別イベントにフエヘタン在住の男性たちを招待するというものだったが、そこには赤い文字で「子供不可」「女性不可」と書かれていた。
父の日の特別イベントの写真やビデオには、くじ引きの景品としての電化製品や伝統的な音楽などが映し出されていたが、最も盛り上がったのはやはりストリッパーたちが登場した場面だろう。なかにはステージに上がって寝そべり、その上で彼女たちに踊ってもらう男性もいたが、とにかくみんな楽しそうである。
しかし、それが自分の夫や父親だったならば、話は別だ。
チアパス州のフェミニスト集団『50+1』は「このフエヘタン市議会らが主催した父の日のイベントで、性的なポーズやダンスを踊るダンサーのショーが企画されたことを強く非難します」と述べ、父の日の祝日は、家族の核となる父親の重要性を強調するためのものであり、ジェンダーの固定観念を強めたり、女性を客観視するためのものではないと付け加えた。今回の件が物議を醸したことで、市長はソーシャルメディアに公開したストリッパーの写真を削除したものの謝罪はしていないという。
ちなみに、男性陣からの苦情はなかったそうですよ。