インドで壁をよじ登る人々の姿が激撮される
先日、インド・ハリヤナ州にあるチャンドラワティ学校で学生らがテストを受けている最中、その外ではこんな光景が目撃されていた。
それは、学校の壁をよじ登る人々の姿である。
実はこれ、生徒の家族や友人らがカンニングペーパーを渡すために壁をよじ登っていたといい、当然ながらこの動画はソーシャルメディアで拡散されることとなった。
受験生にカンニングペーパーを渡すためだった
インディア・タイムズ紙によると、この日、誰かが体育の試験問題の写真を撮影し、試験会場の裏の駐車場で待っていた受験生の家族や友人らと共有したという。これにより、家族らは答えを調べて紙に書き、壁を登って受験生を窓際に呼び寄せて答えを渡していたようだ。
証拠動画が撮影されているにもかかわらず、大規模なカンニングスキャンダルの渦中にある学校関係者は警備員により外部からの接触は阻止されたと話し、また校長も「生徒以外は校内に入れません。カンニングはおこなわれず生徒はきちんと試験を受けています。地域をパトロールする警察がキャンパスにも配置されています。」とカンニングの事実を否定している。
だが、元生徒によると、このようなカンニング行為は毎年のようにおこなわれており、警察が呼ばれることもあるがそれは形式的なものだということだ。また、別の生徒も、受験生を助けるために友人らがカンニングペーパーを窓の格子から投げ入れるのは日常的な行為であるとし、これに対しほとんどの教師は抗議しないという。カンニング行為が常習化し学校側もそれを黙認している背景があるようだが、そうなると受験の意味すらわからなくなってしまいそうである。