パンダのいない中国の動物園、チャウチャウ犬を白黒に染めて展示してしまう!!

カルチャー

「パンダ」かと思いきや、実は・・・

中国東部・江蘇省台州市の動物園の驚きの展示が話題だ。
展示されているのは一見パンダのようであるが、実は白と黒に染めた2頭のチャウチャウ犬。この展示を撮影した動画は今月5日、中国のソーシャルメディア「Douyin」などで拡散され、物議をかもしている。

この展示が開始されたのは今月3日から。この日以降、この動物園を訪れた人々は来園者チケットに誤解招く以下のような文言があることに気づいたという。
そこには、”Xiong Mao Quan”と書かれていた。直訳すると“パンダ犬”

実のところこの展示は中国原産の犬種・チャウチャウ犬をパンダのように染めただけのもの。この詐欺的な手口によって、観光客は何がしらかを誤解したかもしれない。

「真実を知ったとき来園者は失望し、騙されたと感じるだろう」

と一部の弁護士はこの件を扱った報道で述べているという。

来園者数は増加したものの物議を醸す

こうした反響を受け、動物園側は『人民日報』の姉妹紙であるGlobal Times(環球時報)の取材に答えた。

動物園側はこの”パンダ犬事件”を詐欺的行為とは考えていないと語っているという。

「これは来園者に提供する新しい展示に過ぎません。追加料金は取っていませんし、チャウチャウ犬をフィーチャーした宣伝文句は正しく、彼らが展示されている動物が何であるかを正確に描写している!」

なお、園側はここ数日で来園者数が増えていることも認めている。

他のメディアの取材によると、この動物園にはジャイアント・パンダがおらず、その”空白”を埋めるためにジャイアント・パンダに似た模様でチャウチャウ犬を染めたことを確認したという。

しかし、このような動物園側の動きは中国のネットユーザーの間で激しい議論を引き起こした。

一部のネットユーザーは園側の行為へ懸念を表明、チャウチャウ犬を染めることは動物虐待の一種とみなされるのではないかという疑問を投げかけている。
これに対しプロのペット美容師を名乗る人物は、“健康なペットであれば、オーガニックの植物由来成分を使用する限り、毛を染めることは許容される”と述べているという。

地元の人の話によると。この動物園は設備や展示が充実しているとは言い難く、それほどレベルの高い施設ではないという。この”パンダ犬計画”はより多くの来園者を引き付けることには成功したようだ。とはいえ、動物の毛を染めるなどあまりに不自然極まりない。来場者数よりも、動物園本来の役割を考え直してほしいものである。

参照元:Global TimesShanghaiDailyDailyCaller

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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