アマゾンの少数民族がイーロン・マスクのおかげでついにネットに接続するも、ポルノやSNSにはまってしまう!!

カルチャー

辺境部族がついにインターネットに接続!!

”アマゾン”は南アメリカ大陸アマゾン川流域に大きく広がる世界最大面積の熱帯雨林である。

このアマゾンで古来から孤立した生活を送っている部族が最近、衛星通信サービス「スターリンク」によりインターネットに接続した。しかし、ソーシャルメディアとポルノによってコミュニティは引き裂かれてしまった、と長老たちは嘆いているという。

この部族はイトゥイ川沿いの辺鄙な熱帯雨林に居住する約2,000人からなる「マルボ族」。約9か月前に初めてインターネットに接続した。

「それが届いたとき、当初はみんな喜んでいました」

と73歳の長老ツァイナマ・マルボ氏は取材を受けて語っている。例えば、ヘビに噛まれて命にかかわる緊急事態などが発生した際、すぐに当局に連絡して助けを求めることが出来るなど、プラスの面が歓迎されたという。

負の側面が蔓延

「しかし、今では状況は悪化しています。若者はインターネットのせいで怠惰になり白人のやり方を学んでいる。」

マルボ族は非常に貞淑な部族で、公共の場でキスをすることさえ嫌うという。しかし、ネット接続後の現在では部族の若い男性の多くがグループチャットでポルノビデオを共有しており、すでに彼らの一部で「攻撃的な性行動」が見られるようになったという。

同部族のアルフレド・マルボ氏(マルボ族は全員同じ名字を使う)はこう語る。

「若者が、突然スクリーン上で見ることになった変態的な性行為を試してみたくなるのではないかと心配している。若者たちはチャットやSNSでつながっているので、時には自分の家族とさえ話さないこともあります。」

「村では、狩りをしたり、魚をとったり、植物を植えたりしなければ、食べることができません。若者の中には私たちの伝統を守っている人もいます。ただ午後中ずっと携帯電話をいじり続けている人もいる。」

部族の人々のインターネット依存を受けて、マルボ族の長老達は、長く口承で伝えられてきた歴史と文化が永遠に失われてしまうことを恐れ、今では毎朝2時間、毎晩5時間、日曜日は一日中、インターネットへのアクセスを制限している。

しかし、親世代の人々は被害がすでに発生しているのではないかと依然として心配している。

もちろん、インターネットで全世界とつながる事で現れる明るい面もある。部族の十代の少女は”今は世界を旅することが夢だ”と語り、また別の十代の少女は”サンパウロで歯科医になることを夢見ている”と語っているという。

しかし、多くの若者がSNSで見知らぬ人とチャットしている一方で、デジタルリテラシーの欠如のためにネット詐欺の被害に遭ったという人もいる。

今回のマルボ族のインターネットに接続に尽力したブラジルの活動家フローラ・デュトラさんは、インターネットに対する不安は誇張されていると考えていて、ほとんどの部族民は“インターネットへのアクセスを望んでいる”と主張している。

それでも、ブラジルの一部当局者達には遠隔地のコミュニティへの導入を批判する声が根強くある。特別な文化や習慣が永久に失われる可能性があるからだ。
こうした批判についてデュトラさんは「こうした考えは民族中心主義的だ」と批判しているという。

新しい文化や文明の受容は、世界のあらゆる所で様々な議論を呼んできた難しい問題である。今回の件あなたはどう思われるだろうか?

参照元:NewYorkPostYouTube

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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