カップルがとんでもない状態で救急外来へ
このほど、中国の吉林省にある病院の医師が最も奇妙な症例を報告したと話題になっている。それは、ある女性が面白いビデオを撮影しようとして、ボーイフレンドの口に自分の手を突っ込んだというものである。
自分の手がボーイフレンドの口に入るほど小さいかどうか試してみると、入れることには成功したものの抜けなくなってしまった。どうやら、彼の口の筋肉が硬直してしまったようだが、何度か引き抜こうと試みた挙げ句に無理だと判断し、病院の救急外来を訪れることとなったようだ。
顎の筋肉が収縮し口が開けられなくなった
そのあまりに衝撃的な映像に驚いた人も多かったことだろう。
医師も当然困惑していたというが、女性によると、彼は口を閉じることができず、よだれを流し続け、喉はゴボゴボと音を立てていたという。さらに、次第に顔が赤くなり、収縮した筋肉のせいで彼の歯が彼女の手首を押さえつける状態となり、まるで肉挽き機に挟まれているような感じだったそうだ。
このケースを担当した張明源医師によると、女性の手が抜けなくなった理由は、彼の顎の筋肉が収縮して口を開けられなくなったからだという。病院のスタッフはまず2人を落ち着かせ、癒しの音楽を流して窒息や嘔吐を防ぐことに努め、次に特殊なマウスオープナーを使って顎を十分に広げ、特定の部位に筋弛緩剤を注入した。その結果、約20分後には女性の手首をそっと回転させ、顎の関節がスライドする性質を利用してようやく手を引き抜くことに成功したという。
医師は、無理に顎を開くと神経損傷や顎の脱臼を引き起こす可能性があることを警告したうえで、拳を人の口に突っ込まないように付け加えた。
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