10年間同じサーモスの水筒を使用
目にみえるほどの金属劣化の兆候があったにもかかわらず、10年以上も同じ水筒を使い続けた台湾人男性が、重金属中毒の疑いで命を落としてしまった。
台湾のメディアは最近、重金属中毒によって重度の肺感染症を悪化させた男性の悲劇的な死を報じた。この男性は1年ほど前から体調不良を訴え、血液検査の結果、重金属中毒であることが判明したという。
Man in Taiwan dies of suspected lead poisoning after 10 years of using thermal cup that got rusty https://t.co/qeuzBhGQIN pic.twitter.com/mxaklCx9vp
— Mothership (@MothershipSG) June 10, 2025
原因を突き止めようとした医師たちは、この男性がこの10年間毎日、同じサーモスの水筒を使っていたことを知った。男性はコーヒーや紅茶、ジュースなど酸性の飲料を入れて使っていたというが、その容器を調べたところ、内部に錆が発生していたのである。
水筒選びや使用の際に気をつけること
男性はこの水筒に錆ができていることを知っていたにもかかわらず、簡単な水洗いをして使い続けたようだ。いつ頃から水筒から重金属が飲料に漏れ出したのかわかってはいないものの、男性が病院を訪れたときにはすでに手遅れだったという。重金属中毒は彼の免疫系に影響を及ぼし、医師の最善の努力の甲斐もなく、男性は最初の診断から1年も経たないうちに肺炎で倒れた。「水筒が長年使用され、特にコーラなどの炭酸飲料を入れたときに発生した毒素が体内に入った可能性がある」と、医師たちは結論づけたようだ。
今回の悲劇は台湾の主要メディアで注意喚起として取り上げられ、専門家は304ステンレス製のものを選ぶこと、酸性の飲料を持ち運ぶのにサーモスの水筒を使わないこと、定期的に洗浄することなどを助言している。また、水筒は2.3年使用したら交換することも勧めている。
参照元:X、Oddity Central