グミを大量摂取した男性に異変
イギリスで、短時間のあいだに大量のグミを摂取した男性が、緊急治療を必要とすることとなってしまった。
'I just had a hankering'
ヨークシャー出身のトラック運転手ネイサン・リミントンさん(33)は、アマゾンで約3キロ分のコーラ味のグミ”ハリボー”を注文したと報じられている。日本でもお馴染みの商品である。しかし、リミントンさんはこれをわずか3日間で食べ、10,461kcalに相当するグミを摂取したという。その後すぐに激しい腹痛、発汗、高血圧、冷や汗を伴う深刻な身体症状が現れ始め、リミントンさんは救急搬送された。当初、医療スタッフは食中毒を疑っていたが、追加検査で消化管内のゼラチン濃度が異常に高いことが判明。そして、複数の検査を経て、リミントンさんは急性憩室炎と診断されたのである。
ゼラチンの大量摂取が原因か
憩室炎とは、大腸壁に憩室と呼ばれる小さな突起が形成され、感染や炎症を引き起こす疾患である。専門家によれば、ゼラチンなどの特定の成分を大量に摂取すると、排便障害や腸閉塞のリスクが高まる可能性があるといい、発熱、悪寒、消化不良、嘔吐などの全身症状も現れることがある。憩室炎の最も一般的な症状は左下腹部の持続的な激しい腹痛で、この痛みは通常の消化不良や便秘とは明らかに異なり、通常1日以上持続し徐々に悪化するという。一部の患者では血便や粘液便が見られ、症状が重篤化すると大腸穿孔のリスクがあり、腹膜炎に進行する可能性もあるそうだ。
リミントンさんのケースにおいては、医師は直ちに経口摂取を中止し、点滴による輸液療法を開始したという。高熱と激しい腹痛のため集中治療室で6日間入院したものの現在はすっかり回復している。リミントンさんがグミを口にすることはしばらくなさそうだが、日本でもグミの人気は高まっており、適度な量を食べるということを意識したほうが良さそうだ。








