ワンコがリチウムイオン電池を噛んで発火
先月13日、米ノースカロライナ州チャペルヒル消防署に勤務するデイビッド・サッサーさんの自宅で火災が発生した。その原因は、飼い犬がリチウムイオン電池をかじったことだったというのだから他人事ではない。
この日、家族で出かけていたというデイビッドさんだが、その留守中に事件は起きた。5歳になる保護犬コルトンが、リビングに置かれていたリチウムイオン電池を搭載したデバイスを見つけるとかじって遊び始めたのだ。監視カメラには、安全シールを破ってバッテリーを噛み砕いた直後に、デバイスから煙が出て驚くコルトンの様子が捉えられている。
幸いにも、緊急アラートに気付いた家族がすぐさま帰宅したおかげで、カーペットが燃える程度の最小限の被害で事なきを得た。
使用・保管方法や廃棄方法にも細心の注意を
今や、リチウムイオン電池は至る所に存在し、ほとんどの家庭にあるものだろう。様々な玩具や携帯電話、さらには電動自転車やスクーターの動力源にもなっており、使用自体は安全なものだが、適切な使用方法や廃棄方法を知ることが重要である。
今回の件を受けて、デイビッドさんは「充電が終わったら細心の注意を払ってプラグを抜く必要があります。保管場所も重要です。破損やヒビ割れには気をつけ、またペットが噛まないように気をつけなければなりません。使用後は特定の方法で廃棄しなければなりません。」と、消防士である自身の立場を利用して安全な使用方法を周知している。
実際、ノースカロライナ州ローリーでは過去1年間にリチウムイオン電池が原因とされる火災が12件ほど発生し、また同州ダーラムではリサイクルせずに廃棄された電池が原因でゴミ収集車2台が炎上するという事故も起きている。当局は、UL・ETL・CSAなどの安全認証マークが付いた製品のみを購入・使用するよう呼びかけるとともに、充電器の過充電や一晩中充電したままにしないことなど注意喚起を促している。








