93歳男性の愛犬が行方不明に
高齢男性が行方不明になった愛犬を探すために使った”あるモノ”が話題となっている。
10月4日、米カリフォルニア州在住のノーム・フェイゲンバウムさん(93)が食料品の買い出しから帰宅すると、自宅で飼っていた7歳の保護犬サニーがいなくなっていることに気付いた。どうやら、フェイゲンバウムさんについていこうと裏庭の塀を乗り越えてしまったようだ。
数日経っても帰ってこないことから、フェイゲンバウムさんは藁にもすがる思いで地元のドッグ・デイズ捜索救助隊に連絡をとった。迷子のペットを探し出す活動をする彼らは、直ちにポスターを制作し掲示を開始したという。その内容は「93歳の飼い主が最愛の友を探しています」「追いかけないでください」というものだった。
飼い主の臭い靴下でおびき寄せる
それから1週間が経過し、ようやく朗報が入ったという。それは、フェイゲンバウムさんの自宅から約1マイルほど離れた自然保護区でサニーらしく犬を目撃したというものだ。しかし、その保護区にはコヨーテが生息し、水も限られていたことから、サニーにとって極めて危険な場所だったという。そこで、救助隊はサニーの捕獲のために罠を設置する作業に着手することにした。
しばらくはなんの手応えもなかったものの”あるモノ”を置いたことでサニーの興味をひきつけたというが、一体なにかわかるだろうか。それは、なんと、フェイゲンバウムさんの臭い靴下である。飼い主の洗っていない靴下のにおいにサニーはすぐに気付いたようで、30分後に無事捕獲することができたのだ。
その後、救助隊はサニーを獣医のもとへ連れて行き、切り傷などの治療を受けさせた。そして、ついに待ちに待った瞬間が訪れるのだ。フェイゲンバウムさんとサニーは喜びの再会を果たし、サニーは頭を撫でられ抱きしめられると満面の笑みを浮かべた。フェイゲンバウムさんはサニーとの再会に一役買った靴下を洗うつもりはなく、今後、額に入れて壁に飾る予定だということだ。








