万引き犯が車で逃走
11月4日、米ルイジアナ州に住む3児の母親が、警察に協力した功績を称えられる出来事があった。
警察署の発表によると、1日正午過ぎ、市内の店舗から追跡劇が始まったという。ジェフ・カーズ巡査部長が万引きの通報を受け店内を巡回していたところ、容疑者とみられる女を発見した。
女は後にフロリダ州在住のケルシー・ベアード(34)と特定されたが、ベアードは巡査部長が店内に入るのを目撃すると、盗もうとしていた商品を捨てたという。巡査部長は逃走を阻止しようと尋問を試みるが、ベアードは突然走り出し、駐車場で待機していた車に乗り込んだのだ。警察は、この車両を運転していたのはベアードの交際相手で、ミシシッピ州在住の男(43)だと付け加えている。
警察が市民の車に乗り込み犯人追跡
警察のボディカメラ映像には、巡査部長がベアードを追いかけ、彼女が待機中の車に飛び乗って駐車場を猛スピードで走り去る様子が映っている。このままでは犯人を見失ってしまう、巡査部長はそう思ったことだろう。
しかし、その直後、たまたま通りかかった車の運転席から「乗る?」と声をかけられたのだ。それが、冒頭で述べた3児の母レスリー・スミスさんである。巡査部長はスミスさんの善意を受け入れ、車に乗り込み、安全に容疑者を追跡しながら無線で応援部隊に指示を出したという。異色タッグの追跡劇もあり、その後まもなく容疑者の身柄を確保することができたというが、カップルは窃盗罪及び逃走による公務執行妨害罪で起訴され、ベアードにおいては覚醒剤所持で追加起訴されることとなった。
今回の件を受け、警察署長は危険を顧みずに警察を手助けした善意に感謝の意を表し、また、スミスさんも市民の安全を守るための日々の警察官の任務に感謝していると述べている。








