可愛すぎる紙幣を国民が使わず保管
2021年にメキシコで新しく印刷された50ペソ(約427円)紙幣だが、実はその流通がほぼ止まりかけるという珍事態になっているという。
ガーディアン紙のトーマス・グレアム記者が報じたところによると、メキシコ政府の報告書には、現在、約1億5000万ドル(約233億円)相当の50ペソ紙幣が流通から外れていると記されていた。一体何が起きているというのか、その理由は、とてつもなく単純なものだという。
50ペソ紙幣にデザインされているのは、同国固有の両生類「アホロートル」である。日本でも一世風靡したウーパールーパーのことだ。これがメキシコ国民からは「可愛すぎる」と大好評で、紙幣を使わずに保管する人が続出してしまった。さらに、この紙幣は非常に完成度も高く、国際紙幣協会の年間最優秀紙幣賞を受賞することとなったのだ。
そのため、この紙幣においては買い占め現象までもが起きる事態となっているのだという。メキシコでは紙幣全種類を収集していると答えたのはわずか12%にすぎず、この可愛すぎる50ペソだけを保管する傾向が圧倒的に強いというが、政府もまさかこんな事態になってしまうとは思いもよらなかったことだろう。
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