4月21日、アマゾンがネットスーパーを開始!!
アメリカ発のネット小売店・アマゾン。
皆さんも使ったことがあるだろう。
今やアマゾンの国内シェアは大差をつけ1位となっており、その勢いは収まる気配がない。
しかし、佐川急便の撤退や、荷物の急増によるヤマト運輸の運賃値上げなど、アマゾンは成功の陰にたくさんの問題を抱えている。
そんな中、4月21日にアマゾンは新たに生鮮食料品部門に参入したのだ。
鮮度やスピードが試される生鮮食料品部門。
アマゾンフレッシュについて、利用方法や料金など、順を追ってみてみよう!
「アマゾンフレッシュ」の利用価格
アマゾンフレッシュを利用するには、年会費3900円のアマゾンプライムの加入が必要だ。
それにプラスして、月500円のフレッシュの利用料、一回当たり500円の配送料がかかる。
ちなみに6,000円以上は配送料が無料になる。
「アマゾンフレッシュ」の流通の仕組み
アマゾンフレッシュのコンセプトは、「市場で仕入れたばかりのさばきたての鮮魚の刺身をその日のうちに届けるなど、これまでのネット通販ではできないくらいフレッシュな食品を取り扱う」こととしている。
注文から到着までの動きは以下の通りだ。
注文をうけると、アマゾンの物流センターに連絡が入り、ピックアップ作業が始まる。
物流センターには、受注された商品がストックとしておいてあり、毎朝その日に摂れた野菜や果物、精肉、乳製品が運ばれてくる。
ほかにも、キッズ用品、ベビー用品などといった雑貨も取扱い、商品数は10万点にも上る。
2週間に1度、契約農家から送られてきた野菜を取りそろえた「新鮮市」が開かれ、今後はケーキなどといったご当地グルメのセールも開催予定とのことだ。
先行して物流センターを神奈川県・川崎市に構え、東京23区のうち6区からサービスを開始した。
さらに膨らむ運輸業界の懸念
上でも言ったように、ネット販売業界の台頭により心配されるのは、運輸業界の深刻な人手不足である。
当初は2017年初頭の開始を予定していたが、運送業者との契約がなかなか取れなかったことで、スタートが遅れたのだという。
スピードが命となる生鮮食料品部門は、人手不足に拍車をかけると懸念されている。
アマゾンフレッシュ、これは買いか?
スタートしたばかりの「アマゾンフレッシュ」。
商品の値段、利用価格、配送条件を、楽天・イオンと比較してみよう。
今後もサービスの改定で変動する可能性もあるが、参考にしてみるといいだろう。
商品の価格は?
まずは誰もが口にする、お米、野菜、お肉の価格帯を比較してみた。
いずれも、そのサイトでの最安値(税込)を表示している。
米5kg | キャベツ1玉 | 豚ばら肉200g | |
アマゾンフレッシュ | 1,780円 | 237円 | 381円 |
イオンショップ | 1,480円 | 321円 | 352円 |
楽天マート | 1,790円 | 212円 | 238円 |
イオンはプライベートブランドもあるためか、冷凍食品の品ぞろえがとても多い印象があった。実店舗との値段のギャップは全く感じない。
楽天マートではアレルギー絞込という検索ボタンがあり、ユーザーに優しい。セール商品がずば抜けて安い。
アマゾンはすこし高めだ。サイト自体は、現状では非常にシンプルなつくりだが、これから既存2社とどう戦っていくつもりなのか、今後に期待したいところだ。
利用価格は?
アマゾンフレッシュ
・・・・プライム会員年会費3,900円+フレッシュ利用料月額500円+一回当たり送料500円
イオンショップ
・・・・送料368円(5,000円以上は無料)
楽天マート
・・・・送料648円(東京都渋谷区の場合。送料は地域によって変動)
こうしてみると、イオンは大量の店舗を抱えているだけあって圧倒的に安い。
アマゾンは運輸会社との問題も抱えているせいか、輸送コストもかさんでいるようだ。
更に、各社の配送時の対応を見ていこう。
アマゾンは、発送時にメールを送り、到着が近くなるとアプリに通知が来る。現在、再配達は取り扱っていない。
イオンは、再配達可能で、最短で3時間の配達もできる。店舗によっては在庫切れも発生する。
楽天は、再配達可能で、配達ボックスで玄関前に置いてもらえるという選択肢もある。
・・・と、ここで会社によるカラーが出てきた。迷っている人はこの差が決め手となるだろう。
筆者の感想
いずれも、ネットスーパーは価格帯や品ぞろえにブレがある印象を受けた。
既存の2社のサイトは、画像で見やすく構成されたレイアウトと、大きく表示された価格から、ターゲットを年配層、主婦層に絞っている印象を受けた。
アマゾンは現状ではほかのページとさほど変わらない、シンプルでオシャレな雰囲気が漂っている。アカウントを持っている若年層の受けはとても良いだろうと思う。
しかし、価格や利用料金を比較してみると、アマゾンは圧倒的に不利である。
この中でどんな画期的なサービスを生み出し、戦っていくのか・・・、これからの改革に目が離せない。
上記でも言ったように、現在では都内での配送のみ取り扱っている段階だ。
首都圏内に住んでいる人は、利用してみてもいいだろう。
参照:Amazon Fresh、イオンショップ、楽天マート、