国内初!猛毒ヒアリが兵庫県尼崎市で発見される!
今月、日本列島に激震が走った。兵庫県尼崎市に停泊していた輸入コンテナの内部から『ヒアリ』が発見されたのである。
【「火蟻(ヒアリ)」の国内初確認】
特定外来生物であるヒアリが国内(兵庫県)で初確認されました。
今回確認されたものは全てくん蒸により駆除されていますが、ヒアリは強い毒を持ち人を刺すため、見つけた場合は触らないようお願いします。https://t.co/a6TNHAgm1G pic.twitter.com/HD4ndNhFyi— 環境省 (@Kankyo_Jpn) 2017年6月14日
たかがアリとあなどってはいけない!赤茶色、体長は約2.5~6㎜と他のアリと区別がつきにくいが、強い毒を持つヒアリは特定外来生物に指定されている殺人アリなのである!
刺されると火傷のような激しい痛みを伴い、アナフィラキシーショックなどアレルギー反応を起こしやすいという。実際、アメリカでは毎年1400万人以上の人が刺され、年間約100人もの死亡例が報告されているのである。
今回のヒアリ発見に至る経緯をたどってみる
5月15日 コンテナ船が中国広東省の港を出港。
5月20日 兵庫県神戸市神戸港に到着。5月25日まで保管。
5月26日 兵庫県尼崎市にて積荷を下ろす際にアリを発見。
→ 専門機関にアリのサンプル送付。
6月 1日 神戸市にコンテナを移動させ消毒を開始。
6月 5日 消毒を終了し、アリがすべて死滅していることを確認。
6月 9日 専門機関がサンプルがヒアリであることを確認。
南米産のヒアリが国内で発見されたのは、実は今回が初めての出来事だ。最近では中国や台湾などにも分布が広がっているが、一旦定着してしまうと根絶することが困難なため、日本でも早期駆除が必須とされる。
消毒終了との一報を受け、駆除は成功に終わったと安心したのも束の間。数日後には、このコンテナ船が保管されていた神戸市神戸港でもヒアリが発見されたというのである!
神戸港ではヒアリに続きアカカミアリが確認される!
神戸港ではこのヒアリの駆除に追われていたが、さらに追い打ちをかける出来事が起きた。ヒアリが確認された場所から約120m離れたところで、なんと違う種類の毒アリ『アカカミアリ』が発見されたのである!
6月18日 神戸港でヒアリ確認。
6月21日 神戸港でアカカミアリ100匹確認。
【神戸港でのヒアリの確認】
特定外来生物であるヒアリが神戸市ポートアイランドでも確認されました。
今回確認されたものは殺虫剤等による防除を実施しています。
普段見ないアリを見つけても触らないようお願いします。https://t.co/HtXUS81HYK pic.twitter.com/eQQHf9BO2s— 環境省 (@Kankyo_Jpn) 2017年6月19日
環境省の発表によると、アカカミアリはヒアリほど有毒性は高くないものの、特定外来生物に指定されている危険な生物であることにかわりはないという。これまでに死亡例はないが、刺されると激しい痛みや水泡、アレルギー反応を引き起こすこともあるようだ。
刺された時の対処方法を知っておこう!
はっきりいって、ヒアリもアカカミアリも肉眼では見分けがつかない。なによりも気を付けたいのは、アリだと軽視して安易に触ったりしないことだ。ヒアリが生息している可能性がある緑地帯の土や芝生の土には手を入れたりしないようにしよう。刺激をすると刺される可能性もあるので注意が必要だ。
万が一、刺されてしまった場合は20~30分安静にし、容態が急変したときは最寄の医療機関を受診すること。受診する際には「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーショックの可能性があること」をきちんと伝えることが早期治療につながるので覚えておきたい。
今後は調査地域を拡大し、神戸市等と連携をとりながらヒアリやアカカミアリの調査をしていくという。それとともに地域への呼びかけもしているので、疑われるアリの個体や巣を見つけた際には環境省もしくは近畿地方環境事務所に迷わずに連絡をいれてほしい。
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8344
◆近畿地方環境事務所 野生生物課
代表:06-4792-0700
直通:06-4792-0706
参照元:環境省、Twitter、
By The photographer and www.AntWeb.org