カンボジアの畜産農家がマッチョブタを育て炎上
ブタといったら、ぷりぷりに太った動物であるとイメージされがちである。
だが、この画像をみて欲しい。こちらのブタは、ブタのイメージを大きく覆すほどの筋骨隆々っぷりである。突進されたら全身を複雑骨折させられそうだ。
普通のまるまるとしたブタと比べてみたら、マッチョすぎて、もはやモンスターのようである。
▲通常のブタのイメージ。
このマッチョなブタは、カンボジアの畜産農家「デュロック・カンボジア」で育てられている。
格闘競技用に鍛えさせているように見えるが、このブタたちは食肉加工用として育てられており、エサには成長ホルモンやステロイドが混ぜられている。
更にこうした薬のほかにも、遺伝子改変により筋肉を無理やり増大させているのだという。筋肉の過増殖を抑える「ミオスタチン」という筋線維から分泌されるたんぱく質の動きを抑え、増大を促しているのだ。
2015年にも、中国と韓国の研究者がミオスタチンの働きを改変し、マッチョなブタにつくりあげることに成功している。
この様にして人為的に肉の量を増やし、利益を最大化するのがブリーダーの目的だ。
កូនស្ពែមជ្រូកពូជ Large White របស់ថៃ
ブタたちは遺伝子操作により、筋肉が肥大するだけではなく、睾丸まで大きくなってしまっている。
通常食肉用のブタは去勢されるが、ここ「デュロック・カンボジア」では精子も商品の一つであり、強いブタを産ませたいという畜産農家に販売している。
現地の動物愛護団体は、「遺伝子の操作は、ブタにも重い負担を与える上、障害のある子豚が生まれてくる可能性がある」として、畜産農家を非難している。
フェイスブックにも、「不潔な飼育環境で、非常に残酷だ」「即刻やめさせるべき」であると批判するコメントが相次いでいる。
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この衝撃的な見た目の裏には、人間のエゴが渦巻いていた。
私たちにとってブタは大切な食料でもあり、命をいただいていることは事実だが、効率や生産性を上げるばかりに、この様な残酷な姿にするのは許せない。
一刻も早く、こういった畜産農家はなくなってほしいものである。