男だらけかと思いきや…あれ?美女が!?
タイは性転換に関して寛容な国だ。行った事がある人のなかには、カワイイ女の子に言い寄られたと思ったら、本当は男だった!という経験をしたことがある人も少なくないはず。
生まれつき男であることに違和感を持っているトランスジェンダーの男性はもちろん、女の子になって男相手に稼ぐ職業ニューハーフもいるくらいである。
しかしタイでは、男に生まれたからには逃れられない制度がある。それは、徴兵だ。
ウィキペディアによると、タイ王国に生まれた男子は、満18歳の誕生日に「予備役」の登録をしたうえで、満21歳に達する年の4月に「徴兵検査」を受験する義務がある。徴兵が決まれば、2年に渡る兵役を受けることになる。
彼らは身体検査を受けた後、合格を言い渡されるとくじ引きが行われる。抽選箱には陸海空の票が入った赤紙と、徴兵免除の黒紙が入っており、一人ずつ順番にくじを引いていく。
もし徴兵検査や受検から逃げた場合、10年の懲役が科せられる。そのため、レディーボーイたちも徴兵へ参加せざるをえず、徴兵の列に美女が並ぶという謎の事態が起こっているのだ!!
その光景がこちらだッ!!↓↓↓
おぉっ!??男しかいないはずなのに、列にひときわ美しい女性が・・・!?
周りの兵士たちもついついニヤついちゃうよな~。手前のおっちゃんも嬉しそうに写真なんか撮っちゃっている。
この美女の名前は、ナディア・パターさん。なんと2015年に、ミス・ミモザクイーンというニューハーフ美女コンテストで栄冠に輝いている。
他にも、様々なニューハーフの人たちがクローズアップされ、タイのニュースメディア各社では大きく報じられている。
こうしたニューハーフの人々は、毎年全男子の1%ほどいるらしい。そのため、容姿が男性に見える1型、豊胸手術をしている2型、男性器を除去している3型の三つに区分し、1型と2型のみを徴兵対象としている。
ナディアさんの場合3型に分類されたため、見事徴兵は免除されたのだという。
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ちょっとおかしな話にも思えるが、これは男性が受ける兵役ならではの問題といえるだろう。こうしたニューハーフの徴兵検査は毎年注目を浴びているらしい。
とはいえ、世界は今ジェンダーフリーに向かっているし、男性のみに与えられる兵役には少々疑問が浮かぶのだが、みなさんはどうお考えだろうか?