ヒンドゥー教の祭典「ディワリ」
10月19日を中心に、インドでは、1年で最も盛り上がる重要なお祭り「ディワリ(diwali)」が行われた。
ディワリは、ヒンドゥー教の新年の祝いで、「光のフェスティバル」と呼ばれ、大量の爆竹や花火を打ち鳴らし、街は無数のロウソクで彩られる。
美麗かつ豪快!!一度は、行って体験してみたいお祭りの一つだ!
しかーし!今年は、花火・爆竹の販売禁止令が発動された!
上の写真のような光景は見られなかったのか!?
大気汚染問題の深刻化で花火の販売を禁止
インドは大気汚染が大きな問題となっている。特に、秋から冬にかけ、首都ニューデリーでは大気汚染が悪化する。
ディワリ期間中、人口過密の街中で、花火や爆竹が集中的に使用されるため、大気汚染はますます悪化してしまうようだ。
ここ数年、この時期になると、ディワリ後の大気汚染に関するニュースが必ず報じられている。
政府はこの対策として、10/9に規制をかけ、ニューデリーでの花火などの販売を禁止したのだ。あくまで販売の禁止だ。
今年のディワリの様子はどうだったのか?
今年のディワリはどうだったかと言うと、花火や爆竹は、使用されてしまった。
花火の違法販売や、規制のかかっていない周辺都市での購買、去年の残り物の使用などがあったためだ。
あるユーチューバーが当日の様子を動画で伝えてくれているぞ!
そこら中で、爆発音が聞こえ、普通の道路とかで花火を上げまくっている、、、なるほど、ちょっと危なっかしいが面白そうだ!
今年のディワリが明けた、10/20の大気の状況は、あまり良くならず、今回の販売規制は結果を出せなかったことになる。10/20の微小粒子状物質PM2.5は、「危険」とされる基準の3倍の数値を記録した。
根本的な問題の解決を!
インドで2015年に、大気汚染で亡くなった人は、110万人にものぼる。
インドの大気汚染の原因の主なものは、車の排気ガス、石炭火力発電や焼き畑、工場からの排煙などだ。
これはウォールストリートジャーナルが街のいたるところの大気状況を調べた動画だ。
目に見えて、空気が白く濁っていますね。
今回のディワリでの規制は、一時的なもので根本的な解決にはならないだろう。これは、ニューデリーに住む人たちが、今年も花火や爆竹を使用した行動からもわかる。「花火を止めても大気汚染は良くならない。」という考えの表れと見てとれる。
インド政府には、是非とも効果のある改善策を具体的に実行してほしい。
大気汚染を改善し、思い切りディワリを楽しんでいるインドを見てみたい。
ディワリで夜空を彩る花火は、世界中の人々を魅了し、また、ヒンドゥー教の人達にとってもなくてはならない存在なのだから。
参照元:Wikipedia、THE HINDU、The Washington Post、flickr1、2、Youtube1、2