我々日本人に愛着ある響き「マンモス」
みなさんは「マンモス」について、どれほどの知識や関心をお持ちだろうか?
「マンモス」という言葉は、日本では「マンモス大学」「マンモステレビ」「マンモスうれピー!」などと、でかいという比喩にしばしば用いられる。
そのためだろうか、私にとって「マンモス」は古代生物の名前の中で群を抜いて親しみのある響きだ。
そして、そんな愛着ある「マンモス」に関する、驚きのニュースを目にしたのでご紹介したい。
マンモスの化石にオスが多い理由が解明される!
なんと、マンモスの化石にはオスが多い理由が解明されたらしい!
・・・・・・・・・・
いや、その前に、マンモスの化石にはオスが多いという予備知識がなかったので、このニュースは筆者にWの衝撃を与えた。
①「マンモスの化石にはオスが多いのね!!!」
②「あっ、しかも理由が分かったのね!!!」
Wの衝撃を例えて言うならば、知り合いカップルが「別れた」という話を聞いて付き合っていたことを知るような、私の知らぬ間に状況が2周回っているような、あの感じである。
この謎を解明したとする研究論文は、11月2日に米科学誌カレント・バイオロジーに紹介されていた。
なんと、シベリアに生息していたケナガマンモス98頭の化石の性別を判別するため遺伝子データを解析してみると、、、69%がオスだったらしい!
約7割がオスだという驚異の結果には、以下のような理由が付け加えられたのだ。
それは、、、「オスの方が単独行動が多いから」
氷河期の動物の骨や牙や歯の大半は、現代に残存していないらしい。しかし、その動物が土などに埋没することによって、風化作用から保護され化石として残る。
マンモスのオスは、単独行動する機会がメスと比べて圧倒的に多かった。
すると、川に落ちる、氷を踏み抜いて落下する、沼地や陥没穴にはまるなどで死ぬリスクが上昇する。つまり、地面に埋没しやすく、化石となりやすいのである。
着眼点を変えて生きてみたい
普段、「マンモスの化石にはオスとメスどちらが多いのだろうか」などと考えたことはなかった。
だが、理由を聞いてみると「なるほど~!」「おもしろい!」と思うものである。
私たちが普段何気なくスルーしている事象にも、着眼点を変えると驚きのストーリーがたてられるのかもしれない。
そんなことを考えさせられた、マンモスにまつわるマンモスニュース(ビッグニュース)であった。
参照元:AFP BB NEWS