寒さがどんどん厳しくなってくる今日この頃。
そんななか、体も心も暖かくしてくれる話題がアメリカから飛び込んできた。
不要な物を必要な人へ寄付する試み
こちらはインディアナ州の、あるお宅の光景だ。
必要な物をお取りください。暖かさ、快適さ、そして恵みがありますように!
これは「ブレッシング・フェンス(恵みのフェンス)」と呼ばれるものだ。
フェンスにかけてある帽子やマフラー、ジャケットなどは、すべて自由に持ち帰ることが可能だ。誰にも言う必要なんてない。ただ、必要な人が必要な物を持って帰ってよいのである。
1人の主婦が「恵みのフェンス」を始めた!
この活動を始めたのはリンダ・サリスバリーさん。2014年に他の地域で、ホームレスのために不要なマフラーを木に巻きつけるという試みがあり、それに感化されたのだという。
リンダさんは早速、自宅のフェンスを利用し、不要になった冬物の衣類を巻き付けた。そして、自身のFacebookページにその様子を投稿し、呼びかけてみたのだという。
すると、近隣住民からすぐに反応が返ってきた。みんなが不要な衣類を持ってきてくれたのである。
それから4年たった現在、「恵みのフェンス」の公式ページを作成し、そこでどのようなアイテムが必要なのか、何が今必要なのか、という詳細も確認することができるようになっている。
このページは地域が管理し、リンダさんは自宅のフェンスを提供し、管理するのみだという。まさに地域がひとつとなってこそ、できる活動である。
感謝の手紙で活動の意味を実感
寄付をする人も、そして受ける人もすべて匿名でおこなわれているこの活動。時々このような手紙が残されていることもあるという。
It says "Thank you!! Needed a hat." I found it on our fence today. They had taken the last of the items hung a few days…
ありがとう!帽子が必要だったんだ!
こんな手紙を目にすると、この活動に意味があるのだということを改めて実感できるという。
提供する人も、そして受け取る人も、お互いに暖かい気持ちになれる「恵みのフェンス」。他の州から寄付に訪れる人も多いという。これからやってくる寒い季節、みんなが暖かく冬を過ごせますように!