【非道】お金を集めるために息子を重病だと偽り続けた母親が逮捕される!

事件

アメリカでKickStarterを筆頭に世界中で始まっている、「クラウドファンディング」。誰でも公募にだすことができる、ネット上で不特定多数に向けて支援を募るサイトだ。

多くの人が善意で資金を提供し、困っている人たちが救われているのは言うまでもない。しかし、中には悪意を持って利用しようとする人が後を絶たないのだという。

先日12月14日、クラウドファンディングで同情をひいていた一人の母親が、児童虐待の疑いで逮捕された。

健康な子どもを病気だと言い張る母親

2015年、テキサス州・ダラスに住むケイリン・ボーウェン容疑者(32)は、今年8歳になる息子のクリストファーくんを救うため、「YouCaring」というサイトで資金を募り始めた。

若い母親を襲った悲劇に心を痛めた多くの人が募金をし、日本円にして約1689万円(150万米ドル)が集まっていた。

しかし今回、クリストファーくんは至って健康で、ボーウェン容疑者は金銭を目的に重大な病気であるとウソをつき続けていたことが明らかになった。

米メディアCBSによると2009年に生を受けてから、323ヶ所もの病院を意味もなく訪れ、13回もの大規模な手術を受けたことが発覚した。

ボーウェン容疑者がこの犯罪を思いついたのは、クリストファーくんが生まれてわずか11か月の時だった。

彼女は息子が牛乳アレルギーを患っていることにしてドクターショッピングを行い、彼女が意図する病気の診断を受けるまで様々な病院を転々としたのだという。つまり、重病と診断されたいがために様々な医師に診せたのだ

これにより、放射線検査、外科手術、レントゲン、栄養カテーテルや中心静脈カテーテルなど、様々な治療をさせられてきたのだという。

ボーウェン容疑者と親権と争っている父親のライアン・クロフォード氏は、彼女は重病であることを主張して親権を勝ち得ようとしていることを知っていた。

「彼女は裁判で、息子は一生歩けないと医師から診断されたことを説明していました。更にものを食べることもできず、栄養補給チューブを使い続けないといけないことも話していました。

それでも私は、息子は本当は健康体であることを主張していたのですが、法廷で彼女は、息子はいつ死んでしまうかわからないということを主張し続けていました。」

これにより、裁判官は3回にわたって彼女の主張に騙され、ボーウェン容疑者の手に親権が渡ってしまったのだ。

下の動画で、クロフォード氏は涙ながらにその胸中を明かしている。

ある医師が持った疑惑

こうしてクリストファーくんに不必要な治療が続けられる中、2015年、とある医師がボーウェン容疑者を疑い地元警察に通報。

家に取り調べに行くと、捜査官は酸素マスクと点滴を発見し、その向こうでクリストファーくんが兄弟と楽しそうに遊んでいる姿を発見した。うんていやバスケットボールで遊んでいる姿は、健康な少年そのものだったという。

こうして、ボーウェン容疑者は逮捕。しかし、クリストファーくんが取り巻く状況は更に複雑になっている。

「実際は健康だった」と言う点は喜ぶべきことであるが、裁判において、父親のクロフォード氏が健康であることを証明することは難しかったのだ。

「親権があっちに渡ってしまった後で、真実が明らかになるのがあまりにも遅すぎました・・・」クロフォード氏は、地元メディアのインタビューにこのように答えている。

現在クリストファーくんは心のケアが急がれており、里親のもとで暮らしている。クロフォード氏は今なお諦めることなく、親権を取り戻そうと裁判で戦っているのだという。

・・・・・・・・・

当局によると、ボーウェン容疑者は代理ミュンヒハウゼン症候群である可能性が示唆されている。この精神疾患を持った母親は、周囲の同情や関心をひくために、子どもの病気を患ったり自傷行為をしたりといった行動をとる。

異常な母親から引き離し、息子への愛情をもった父親のクロフォード氏が親権をとれるといいものだが、法の壁が立ちはだかっている。動画中での彼の心情を推しはかると、胸が痛む。

参照元:FacebookCBS newsYoutubeWikipedia

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