ー『ドラッグ中毒』
私たちにはあまり馴染みのないものだが、ケニアでは大きな社会問題となっている。
そして、そんなケニアで、ドラッグ中毒の友人を社会復帰させるため、手助けした女性が話題になっているので紹介しよう。
救いようがなかったドラッグ中毒時代
ケニアに住むパトリックさんは、在学中からタバコや麻薬に手をだし、退学を余儀なくさせられた。その後、ドラッグ中毒から抜け出せず、ホームレス生活を続けていたという。
My dear friends, we need to help this young man. He's our very own. Let's do something about it. Any suggestions and…
▲左がドラッグ中毒時代のパトリックさん
パトリックさんの母親は、彼を何度も精神病院に連れていったが、そのたびに脱走を繰り返し、再入院を繰り返していたのである。
自分は精神病ではないと主張し続けたパトリックさんだが、病院を抜け出すと、全裸で町を徘徊したり、ゴミをあさる姿が目撃されるなど、たびたび奇行があったようだ。
母親は、毎日のようにパトリックさんに食事を運んだり、献身的な支えを続けたが、息子をドラッグ中毒から抜け出させることは、そう簡単なことではなかった。
偶然の出会いが奇跡を起こす!
そんなとき、町で偶然パトリックさんとを見かけたのは、元クラスメイトの女性ワンジャさんだ。
Wanja Mwauraさんの投稿 2018年2月1日(木)
▲パトリックさん(左)とワンジャさん(右)
看護師として働いていた彼女に、パトリックさんはこう訴えかけた。
こんな路上生活はやめて、新しい人生をスタートしたいんだ!
Wanja Mwauraさんの投稿 2018年2月1日(木)
▲リハビリ施設で治療中のパトリックさん
そこでワンジャさんは、すぐにリハビリ施設に入居の手続きを済ませ、ソーシャルメディアを通じて、パトリックさんの治療にかかる費用の寄付を募ったのである。
社会復帰をした姿に感動の声が集まる!
2人の努力も実り、パトリックさんの更生した姿がコチラだ!
Wanja Mwauraさんの投稿 2018年2月1日(木)
Wanja Mwauraさんの投稿 2018年2月1日(木)
Wanja Mwauraさんの投稿 2018年2月1日(木)
ドラッグ中毒から抜け出し、更生したパトリックさんの姿はまるで別人のようだ!
しかし、これだけではない。ワンジャさんは彼が夢中になれる何かが必要であるとし、新しい事業を始める手助けもしたのである。
「ドラッグ中毒からの更生、そして社会復帰とワンジャさんに2度もチャンスを与えてもらった」と感謝するパトリックさん。
この投稿は世界中で話題となったが、特にケニアで多くの人の心を揺さぶったようだ。
ケニアのなかでも、特にナイロビのスラム街では日々の生活のなかに当たり前のようにドラッグがあり、問題は深刻化している。しかし、誰かの支えによって人生はここまで変わること、そして人生をやり直すのに遅いことはないということを、証明してくれたのではないだろうか。
ワンジャさんと母親の献身的なサポートのおかげで、新たな人生をスタートさせることができたパトリックさん。これからしっかり親孝行してあげてほしいものです。
参照元:Facebook、boredpanda