みなさんが普段乗る飛行機には、非常時に使われる緊急用脱出シューターが設置されている。
機体のトラブルや不時着といった重大な事故がない限りなかなか見る機会はないだろうが、こんな風に使用することができるぞ。
このように、航空機の非常口の開閉は客室乗務員が行うもので、一般客が触ることは固く禁じられている。
しかし先日、アメリカで国内線を利用していた客が「飛行機を間違えちゃった!」というしょうもない理由で、緊急脱出用シューターを解放してしまったのである!!
25歳のいい大人がパニックに
2月26日、ニュージャージー州・ニューアークリバティー空港発、フロリダ州・タンパ国際空港ゆきの飛行機に、大幅な遅れが発生した。
25日の18時59分発の便だったというが、この事件により5時間も後ろ倒しになり、26日0時9分にやっと離陸出来たという。大変な騒ぎだ・・・。
Panicked United Airlines passenger on wrong flight pops open emergency exit, goes down inflatable chute in daring escape at Newark airport https://t.co/JibDOrss1C pic.twitter.com/PkqaZr44i8
— NBC New York (@NBCNewYork) 2018年2月26日
逮捕されたのは、トロイ・ファットン(25)。
空港関係者によると、ファットン容疑者は座席で「便を間違えました!」と叫び、客室から出してもらえないか頼んできたという。
乗務員がチケットを確認するも、間違いなくタンパ行きであると説明。しかし「絶対違う!」と、ファットン容疑者はゴネつづけたようだが、乗務員はすでに離陸準備に入っているためにこれを拒否。
そのまま彼はパニックになってしまい、大きな声を立てて騒ぎ出すと勝手に緊急ドアを開きだしたのである!
乗務員は警察に通報。幸いにも事件当時、機体はまだニューアーク・リバティ空港の滑走路におり、シュートを滑り降りたファットン容疑者にけがはなかった。
ファットン容疑者は駆けつけた警察官によって取り押さえられ、すぐに連行されたという。
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この事件に対し、「いい年して何やってるんだ!」と突っ込みたくなる人も少なくない。
騒ぐ客は乗員がなだめれば済む話だが、勝手に脱出用シューターを開けられるとは夢にも思わなかっただろう。
夜の便なのにこんなことになるだなんて、乗客はさぞかしヘトヘトになったに違いない。私たちが乗る時は、こんな人と乗り合わせないことを祈るばかりである・・・。