注:多分台座も含めての重さです
中国史を語るには、秦の始皇帝の名は欠かせないだろう。
紀元前221年に中国を統一した皇帝として知られており、彼が手掛けた兵馬俑や万里の長城はとくに有名だ。中国の象徴ともいえる始皇帝は、今でも多くの人々に讃えられている。
2005年、この秦の始皇帝の像が中国東部・山東省浜州において建設された。
高さ約19メートル、重さ6トンと言われているこの巨像は多くの観光客を集める人気スポットになっていたようだが・・・先日4月6日・・・なぜか強風にあおられて倒れてしまったのだという!!
なんという有様でしょう・・・。
かつての面影は一切なく、顔面から地面に叩きつけられひしゃげてしまっている。この仕打ちは、陵墓に祀られている始皇帝もブチギレて生き返ってもおかしくないレベルである。
中国の共産党の機関紙「人民日報」によると、倒れた直後にクレーン車が呼ばれ、すぐに吊り上げ作業が始まったとのこと。幸いにもけが人はいなかったという。
ここまでご覧になり、みなさんは「なんで6トンの像が倒れるんだよ!!」と突っ込みたいところだろう。
そのからくりと言うのがコチラである。
スッカスカ
なんと石で出来ていたわけではなく、鉄骨で組まれた張りぼてだったのである・・・。各国のネット界隈では、「6トンという数字は台座も含めての重さだったのでは?」という推測がされているという。
凶兆と結びつける声も
中国を象徴する秦の始皇帝像が倒れたということで、一部の人々の間では不吉であるとして受け取られているようだ。その陰に、現在の中国政府の状況にもある。
経済的に大きく発展を続ける中国であるが、一方政界では、3月11日に国家主席の任期の縛りが廃止され、事実上、習近平国家主席の終身独裁が可能となった。
こうした動きから中国国内では先行きを案じる声が多い。そんな中で始皇帝像の崩落と来ると・・・何かの「おつげ」と受け取ってしまうのも無理はないだろう・・・。