中国の動物園でカンガルー2頭が死傷!
今年に入り、中国南東部にある福州動物園で、カンガルー2頭が死傷するという、痛ましい事件が立て続けに起きてしまった。
そして、動物に危害を加えたのは、動物園の来場客だったというのである。
活発に動かないカンガルーの姿を物足りなく感じたのか、「ジャンプしろ!」とその場にあったレンガを拾い、カンガルーへ向けて投げつけたという。あまりに身勝手極まりない行為に、憤りしか感じない。
Pics of the bricks that visitors hurled at kangaroos at the zoo in Fujian, killing one and injuring another. Zoo staff say visitors often throw objects at animals despite it being ‘prohibited’. pic.twitter.com/KwFCIcfRQ9
— Bill Birtles (@billbirtles) 2018年4月20日
来場客がカンガルーに投げつけたレンガの写真です。1頭は亡くなり、もう1頭は怪我を負いました。動物園のスタッフによると、禁止されているにもかかわらず、動物に向けて物を投げつける客が多いようです。
Twitterの投稿では、凶器となった大きなレンガの塊、レンガが当たり重度の怪我を負った足、点滴を打ちながら横たわるカンガルーの姿が見て取れる。
動物虐待を見逃すな!
12-year-old kangaroo at zoo in eastern China died after being stoned by visitors hoping to make it hop https://t.co/HyrP46HQij pic.twitter.com/TSp8PSuuek
— Sixth Tone (@SixthTone) 2018年4月20日
痛ましい事件の犠牲となったのは、こちらの12歳の雌カンガルー。
彼女はレンガや石などを複数投げつけられ、腎臓損傷による大量の内出血が原因で命を落としてしまった。
そして、もう1頭被害にあった5歳の雄カンガルーも、同様にレンガを投げつけられ怪我を負ったが、幸いにも命に別状はなかったという。
今回の事件を受け、福州動物園では、動物たちや来場者を監視できるための監視カメラが設置できるように、資金援助を要請しているが、その管理体制の甘さがゆえに招いた悲劇には、怒りの声が多く寄せられているようだ。
動物園の管理体制はもちろんのことながら、人間のモラルの欠如にも問題があるのは否めない。今後、二度とこのような悲劇を繰り返さないためにも、事件の再発防止に向けて動き出す必要があるだろう。
参照元:Twitter①、②、Huffingtonpost