いかに洋服を美しくみせることができるか、それがモデルの本来あるべき姿だろう。
そのため、体型は重要な要素のひとつかもしれない。しかし、スタイルを維持し続けているにもかかわらず、顔に傷を負ったモデルの女性が、心ない言葉を浴びせられ、現実を突きつけられたという。
モデルを襲った突然の悲劇
それがこちらの女性、スゼル・マッキントッシュさん(23歳)である。
イギリスを拠点にモデルとして活躍していたスゼルだったが、彼女の人生は一夜にして激変してしまったのだ。
オーストラリア出身の彼女が悲劇に見舞われたのは、昨年の大晦日の夜。
束の間の休暇だったのだろう、友人たちとキャンプを楽しんでいたスゼル。カウントダウンを終え、車に何かを取りに戻った彼女が目にしたのは、共通の友人が連れてきていた犬、ピットブルだった。
フレンドリーな犬だと聞いていたため、日中もその犬と遊んでいたスゼルは、再び撫でようとしたのだが、その犬は、突然彼女に襲いかかってきたのである。
その衝撃は、一瞬、自分の顔に穴があいた気さえしたという。
顔に怪我を負ったモデルに誹謗中傷
▲モデルとして活躍していたスゼル
病院に搬送されたスゼルは、その怪我の酷さから整形手術を余儀なくされた。しかし、彼女は以前のようにうまく笑うことはできない。顔右側の筋肉を損傷したため、右唇を持ち上げることができないのだ。
モデルとしてのキャリアはもう望めない・・・、絶望の淵にいた彼女をさらに苦しめたのは、容赦ない誹謗中傷だった。
「あの唇なに?」「金曜の夜に口で男の相手をしすぎたんだろ」などという、心無いコメントを目にした彼女は、精神的にも追い詰められ、うつ病になっていったという。
しかし、そんななかで彼女を救ってくれたのは周りにいた家族や友人たちだった。自分が愛されていること、そして生きる意味を教えられた彼女は、イギリスへ戻り、モデルの道を突き進む決意をしたのだ。
他人は関係ない!やりたいことをすればいい!
そして、それは、同じような境遇に苦しみ人へ向けたメッセージでもあった。
他人になんと言われようと、自分の好きなこと、やりたいことをやればいい!
▲昨日インスタグラムに投稿された写真
今、再びモデルとして歩み出したスゼル。傷跡も整形手術でほとんど目立たなくなってきたのはおわかりいただけるだろう。
犬の飼い主から謝罪の言葉がないことが、彼女がいまだに負う心の傷であることに変わりはないが、彼女の強い信念やその姿勢は、多くの人を勇気付けるに違いない。今後、さらなる飛躍を目指す彼女に心からエールを送りたい。