問題視されるYouTubeネタ
海外のとあるYouTuberが、絶滅危惧種の動物を食べるネタを配信して収益を得ていた事が発覚し、問題となっている。
まずは、この動画をご覧頂こう。(少々、衝撃的な描写の為、閲覧には注意が必要だ)
身の丈以上ある蛇を捕え、ぶつ切りにした後、煮込み料理にして食べるという一部始終が収められている。
このチャンネルは、「野生動物を食べる」という主旨のもと、“劇的なドキュメンタリー”として動画を配信し、話題を呼んでいた。
彼女は今までに、カエルをはじめ、大型トカゲやサメ、さらにはキングコブラまでに食指を動かし、その無尽蔵な胃袋におさめてしまった。
問題視された事件の”真相”
“非日常ドキュメンタリー”な内容が、普遍的な日常を過ごす視聴者にとって刺激的に映り、人気を博していた彼女。
しかし、とある日、カンボジアのプノンペンで、環境省の保護下にある動物を食べていた瞬間を、近隣住民が発見し、通報。
さらには、絶滅危惧種であるスナドリネコを食べていた事が発覚し、逮捕された。
ちなみに、スナドリネコとはインドネシアを中心に生息し、魚を主食としているネコだ。
漁をする事から「漁(すなど)り猫」という和名で呼ばれ、近年、個体数が減少している事から絶滅危惧種に指定されている。
これらの一連の事件に関して、環境省は「野生動物の生態系を崩しかねない」とし、法的措置を講じる過程に入っているという。
インターネットの発展により、さまざまなコンテンツを手軽に発信し、収益が得られるようになった昨今。
動画配信者の母数が増え、競争が激化する中で、求められる“注目を集める尖ったコンテンツテーマ”
しかし、本当に求められているのは、今一度立ち止まって、本来の「モラルの在り方」について考える機会ではないだろうか。