ウイルスVS人類・・・終わりなき戦い
現在、沖縄で流行中の「はしか」。
沖縄以外の本土でも、はしかの予防接種について論じられることが多くなってきたようだ。
予防接種の薬液として使用される「ワクチン」は、人類の画期的な発明である。
はしかだけでなく、エボラにデング熱、新型インフルエンザ・・・めまぐるしくやってくるウイルス達に対抗する、唯一の手段なのだ。
6秒でわかる「集団免疫」
ここで、画像共有サイトimgurに上げられたひとつの動画を紹介したい。
動画の点は「人」であり、青色がワクチンを打っていない人、黄色がワクチンを打った人をあらわしている。そしてウイルスの感染経路が赤色に染まる。
群集の中、一人の人があるウイルスに感染したと仮定する。ワクチン済みの人が0%の場合、あっという間にウイルスは感染していくが、ワクチン済みの人の比率が増えるにつれ、感染のスピードは明らかに遅くなっていくのだ。そして、ワクチン済みの人が95%まで増えると、ウイルスはほとんど広がっていけないのである。
この動画は、過去のウイルス感染に関わる研究データから、コンピューターシミュレーションによって作成されたもの。動画作成者は、以下のように説明している。
ワクチンを打った人の比率が上がれば、病気は著しく広がりにくくなります。抗体を持つ人達が立ちふさがり、すばやく感染していけないからです。そして、ワクチンを打っていない人さえ守られるのです。
個人が持つ免疫力のことを「個人免疫」と呼ぶのに対し、集団としての免疫力のことを「集団免疫」という。
新生児や高齢者など、世の中にはどうしてもワクチンを打つことができない人がいる。そんな人達のためにも、この「集団免疫」の考え方は非常に重要なのである。
・・・さて、そうは言っても、ウイルスは次々と新しい姿でやって来て、そのたびに人間は新たなワクチンを開発しなければならない。
「ウイルスVS人類」─この戦いに決着が付く日はやってくるのだろうか。
参照元:IFLScience、imgur